不動産ニュース / ハウジング

2012/1/31

子育てをテーマにした賃貸住宅「へーベルメゾン 母力(BORIKI)」を開発/旭化成ホームズ

賃貸住宅「へーベルメゾン 母力(BORIKI)」プロトタイプ棟竣工予想図
賃貸住宅「へーベルメゾン 母力(BORIKI)」プロトタイプ棟竣工予想図
「気軽なご近所付き合いや見守り合い、やりがいや充実感といった、心の問題について多くの意見が寄せられた」と話す、旭化成ホームズ(株)集合住宅営業本部技術部集合商品企画室室長・高橋浩介氏
「気軽なご近所付き合いや見守り合い、やりがいや充実感といった、心の問題について多くの意見が寄せられた」と話す、旭化成ホームズ(株)集合住宅営業本部技術部集合商品企画室室長・高橋浩介氏

 旭化成ホームズ(株)は31日、(株)トランタンネットワーク新聞社(横浜市神奈川区、代表取締役:藤本裕子氏)が運営する、母親たちの学び合いのネットワーク「お母さん大学」と共同開発した賃貸住宅「へーベルメゾン 母力(BORIKI)」を発表した。

 同商品は、2011年6月に発売したペットと共に暮らす家族の快適なコミュニティ形成をコンセプトとしたペット共生型賃貸住宅商品「へーベルメゾン+わん+にゃん(プラスワンプラスニャン)」に続いて、コミュニティ形成の促進をテーマとした賃貸住宅の第2弾。今回は、子育て期の母親たちに向けた賃貸住宅のあり方を提案している。

 10年7月から実施した共同研究の結果、地縁の薄いお母さん同士をつなぎ、地域社会ともつながることが、子育ての喜びにつながるとの認識を得たことから、建物およびサービスを新しくプランニング。建物は、各住戸のアプローチ動線上に入居者のコミュニケーションスペースや遊び場を配し、母親や子供がお互い交流しやすいよう工夫すると共に、各住戸の間取りをコモンスペースに面した玄関側にLDKや土間空間を設けることで、互いの気配が緩やかに感じ合えるようにした。

 また、入居者募集の新たな試みとして、「お母さん大学」のネットワークを活用した物件コンセプトの告知や、独自の住民憲章「子育てクレド」に入居の際には必ずサインをもらうなど、コンセプトに共感する入居者集めの仕組みを構築。
 さらに、入居後も、住民同士のコミュニケーションを促すことや子育て家族が地域社会と接点を持つことを目的として、「お母さん大学」のネットワークを活用した「母力サポーターズ」を組織。建設地周辺地域に住むサポーターが日常的な交流や地域情報の提供を行なうと共に、住民たちの自発的な集まりなどの支援を行ない、入居者の母親たちを応援していく。

 会見で、同社集合住宅営業本部技術部集合商品企画室室長・高橋浩介氏は「コンセプト賃貸住宅の第1弾『へーベルメゾン+わん+にゃん』は大変好評で、当初は年間目標50棟を予定していたが、現在70棟が販売済み。第2弾では、企画段階で『お母さん大学』とのコラボレーションによって、子育て家族の本当のニーズを引き出していった。ハードよりハートが重要で、気軽なご近所付き合いや見守り合い、やりがいや充実感といった、心の問題について多くの意見が寄せられた」などと述べた。

 なお、プロトタイプ1号棟「(仮称)むさしの母力プロジェクト」(東京都武蔵野市、総戸数22戸)が12年1月中旬に着工。鉄骨軸組制震フレーム地上2階建て2棟、敷地面積約2,000平方メートル、延床面積1,656.36平方メートル。最寄駅からは徒歩20分程度で、賃料は周辺相場よりも5,000円程度高い13万~14万円を予定している。本格的な発売は、12年後半の予定。

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