不動産ニュース / 調査・統計データ

2013/9/24

住宅購入者の約8割が「将来に不安」/イエノミカタプロジェクト調査

 住宅メーカー9社が共同で住宅購入に関する情報提供などを行なうイエノミカタプロジェクトは24日、「住宅購入に関する意識調査」結果を発表した。

 調査は、2013年6月29・30日に、全国の過去5年以内に住宅メーカー9社で家を購入した経験がある30~49歳の男女を対象に、インターネットで行なったもの。有効回答数は450名。

 「将来に対する不安はあるか」という問いに、「すごくある」との回答は31.8%、「どちらかといえばある」との回答は44.9%で、住宅購入者の約8割が将来に対して何らかの不安があることが分かった。また、年代別に30~34歳を「デフレ世代」、45~49歳を「バブル世代」と設定して比較すると、デフレ世代は42.2%が「すごくある」と回答したのに対し、バブル世代は30.6%と低い結果に。
 「家を建てた目的」についての問いには、「住生活の安定」が全体の50.7%で最多に。以下「子供をのびのび育てたい」(35.6%)、「賃料がもったいない」(30.9%)と続いた。特にデフレ世代では、「住生活の安定」が53.0%、「子供をのびのび育てたい」が44.6%となり、バブル世代の「住生活の安定」(45.9%)、「子供をのびのび育てたい」(27.1%)と比較すると、「安定志向が高い」結果となった。

 家を建築する際に、ライフプランを作成したかについては、「何らかのライフプランを立てた」と回答したのは、全体で68%。世代別ではデフレ世代が71.1%、バブル世代は61.2%という結果に。また「ライフプランを作成した」との回答のうち、「FPに相談した」との回答はデフレ世代では73.3%であったのに対し、バブル世代では44.3%にとどまった。さらに、「将来子供と同居したいか」との問いには、「同居したい」「子供が望めばしたい」がデフレ世代では61.4%だったのに対し、バブル世代は55.3%にとどまった。一方「子供がいなかった場合でも家を建てたか」との問いには、デフレ世代は45.0%が「子供の有無に関係なく家を購入した」と回答したのに対し、バブル世代はわずか25.9%であった。
 こうした結果から、デフレ世代は、堅実的でリアリズム志向の考え方をし、子供への愛情を見せる一方で、子供の有無に関係なく家を購入するなど、家を資産とみる傾向があると分析している。

 アンケート結果の詳細はホームページを参照。

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