不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2014/2/14

「再生」から「再誕」へ。ストックビジネスさらに拡大/長谷工次期社長・辻 範明氏が抱負

「新しい長谷工を後輩たちに引き継ぐのが私の仕事。おもてなしの精神で、ストックビジネスを伸ばしていく」などと抱負を語る、辻次期社長(写真右)。左は、大栗現社長
「新しい長谷工を後輩たちに引き継ぐのが私の仕事。おもてなしの精神で、ストックビジネスを伸ばしていく」などと抱負を語る、辻次期社長(写真右)。左は、大栗現社長

 (株)長谷工コーポレーションの次期代表取締役社長に内定(現・代表取締役副社長、4月1日就任予定)している辻 範明(つじ・のりあき)氏は13日記者会見を行ない、就任の抱負などを語った。会見には、現・代表取締役社長の大栗育夫氏(4月1日付で、代表取締役会長に就任予定)も同席した。

 今回の社長交代について大栗氏は「2014年3月期の最終利益が増益となる見通しで、すべての優先株の償還、復配も決定し、一つの大きな課題が解決した。現在、4年にわたる中期計画の折り返し点だが、社会環境の変化に対応し、2020年の東京五輪後を見据えた新たなステージの基盤づくりに向けた3ヵ年+3ヵ年の新中期経営計画を策定している。そのスタートにあたっては新たな体制で臨むべきと考え、4年間私を支えてくれた辻氏に後任をお願いした。
 辻氏は、営業のトップであり、長谷工アネシスの社長として、今後取り組みをさらに強化するストックビジネスも熟知している。私は技術系出身者として、技術者の育成、生産システムの構築など、しっかりと良い品質のマンションを作る体制づくりに取り組み、新社長を側面支援していく」などと述べた。

 一方、次期社長となる辻氏は「大栗社長の補佐役として、社長業の難しさを横で見ていただけに、本当に私に社長が務まるのかと考えたが、指名された以上は必死でがんばりたい。当社は、この20年間、数々の修羅場・土壇場・正念場を全社員で乗り越え、ようやく再建にめどが立った。感無量だ。今後は、新しい長谷工をどう作り上げ、後輩たちに引き継ぐか、キーワードは再生から再誕だ」と抱負を述べた。

 また、今後の戦略については「当社の業績の急回復は、フロービジネスに支えられたものであり、向こう2年先までの材料も揃っているが、いつこの流れが変わるかはわからない。今後、ストックビジネスをどう伸ばしていくかが私の仕事。M&Aを視野に入れ、ストックビジネスの層を厚くしていく。
 いいものを作るだけでなく、その維持管理、仲介、リフォーム、介護まで、お客様の人生全体をプロデュースするブランドにならないといけない。おもてなしの精神と、心のこもったサービスで、お客様の心に訴え、信頼を得ていきたい」とした。

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