不動産ニュース / 調査・統計データ

2014/4/22

東京23区の大規模オフィスビル供給量、今後5年は過去と同水準/森ビル調査

 森ビル(株)は22日、東京23区の大規模オフィスビル市場動向調査<速報版>を発表した。 1986年以降竣工の東京23区内にある延床面積1万平方メートル以上のオフィスビルが対象。2013年12月末時点で一般に公表されている情報を基に、各計画について現地調査ならびに聞き取り調査を行なった。

 今後5年間の供給動向については、東京23区の平均供給量は1年当たり105万平方メートルと、過去平均(同104万平方メートル)と同水準の見込み。また14年の年間供給量は88万平方メートル(前年:58万平方メートル)と前年に比べて増加するものの、過去平均(104万平方メートル)には達しないとした。なお15年以降は100万平方メートル前後の水準を維持するとみている。
 今後5年間の都心3区の平均供給量は1年当たり72万平方メートルと、23区の供給の69%を占め、また、過去10年間の平均(同68万平方メートル)を上回る見込み。14年の年間供給量は71万平方メートル(前年:54万平方メートル)。

 新規需要については、東京23区の13年の吸収量(新規需要)は99万平方メートル。供給量が58万平方メートルと吸収量を下回ったため、13年末の空室率は6.2%(1.6ポイント改善)に。都心3区も吸収量61万平方メートルに対し、供給量が54万平方メートルと吸収量を下回り、空室率は5.9%(同0.6ポイント改善)だった。

 同日開催された説明会において、同社営業本部マーケティング室課長の西尾純吾氏は、「足元の事業環境は良くなっているといえる。移転に関しても前向きに検討している企業が多く、14年のオフィス市場も引き続き順調に推移するのでは」と話した。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。