不動産ニュース / 調査・統計データ

2014/12/2

「サードプレイス」へのニーズ、通勤時間と相関/読売広告社調査

 読売広告社都市生活研究所は1日、「サードプレイス」(自宅、職場以外の、自分を取り戻せる第三の場所)に関する調査結果を発表した。1都3県在住の男女1,100名が対象。

 「家でも職場でもない自分だけの場所を持っているか」との問いに対し、「持っている」と回答した割合を、通勤時間別にみたところ、「10~30分未満」が24.6%、「30~50分未満」が27.0%、「50分以上」が26.5%となった。また、「欲しいが持っていない」との回答では「10~30分未満」が44.7%、「30~50分未満」が45.4%、「50分以上」が47.9%となったほか、「自分だけの場所がとても重要」との回答でも、「10~30分未満」33.0%、「30~50分未満」36.2%、「50分以上」38.7%と、通勤時間が長くなるほど、サードプレイスへのニーズが高まっていく相関関係が見られた。

 一方、サードプレイスの中身を見ると、「10~30分未満」では、「スポーツクラブ・ジム・ヨガ」が22.7%でトップ。「公園や河原などの屋外」(20.5%)、「カフェ・喫茶店」(20.5%)と続いた。「30~50分未満」は「カフェ・喫茶店」(39.6%)、「居酒屋・飲み屋」(28.3%)、「スポーツクラブ・ジム・ヨガ」(24.5%)の順。「50分以上」は「カフェ・喫茶店」(36.5%)、「映画館・美術館・劇場」(23.8%)、「図書館・ネットカフェ」(17.5%)の順となり、職住近接者にとってのサードプレイスは「アクティブレスト」の場、郊外居住者は「メンタルリセット」の場が多い傾向が見て取れた。

 また、今回の調査を踏まえ同社は、分譲マンションの共用部は魅力的なサードプレイスとなりえるとし、「スポーツジムは都心部タワーマンションのライフスタイルニーズに合っているが、郊外マンションでは利用者が日常の猥雑さからリセットできる書斎のような空間があってもいい」と分析している。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。