不動産ニュース / 開発・分譲

2015/2/2

神奈川・橋本に大型物流施設が竣工/ラサール、三菱地所

「ロジポート橋本」外観
「ロジポート橋本」外観
2日に行なわれた竣工式の様子
2日に行なわれた竣工式の様子

 ラサール不動産投資顧問(株)と三菱地所(株)が共同で手掛けたマルチテナント型大型物流施設「ロジポート橋本」(相模原市緑区)がこのほど竣工。2日に竣工式を執り行なった。両社が共同で物流施設を開発するのは2013年8月に竣工した「ロジポート相模原」(相模原市中央区)に続いて2件目。

 同施設は企業工場の跡地に開発したもので、敷地面積は6万7,748平方メートル。鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上5階建て、延床面積15万6,608平方メートルとなる。

 立地は、ターミナル駅であるJRなど「橋本」駅から徒歩11分。国道16号線に面しており、圏央道「相模原愛川IC」から約7kmと交通利便性に優れている。「特に駅から徒歩圏であることは、テナント企業のスタッフ確保についても、質・量・コストあらゆる面で有利に働く。また、事務スタッフとして女性が多く働くことも想定し、トイレも個室を多めに設置するなど、労務環境にも配慮している」(ラサール代表取締役兼CEO:中嶋康雄氏)。

 建物はランプウェイまで含めて免震構造を採用しているほか、72時間対応の非常用発電機や、水・食糧の備蓄庫を設置するなど、BCP対策を考えて災害リスクを抑えている。また、倉庫スペースは1~4階が天井高5.5m、5階が6.5m。1フロア当たり10区画まで分割可能で、テナント企業のニーズに合わせたフレキシブルな使い方ができる。照明についても、床レベルで250ルクスを確保しており、作業効率の高さをアピールする。

 現在までにKDDI(株)のほか、複数企業の入居が決定しており、竣工時入居率は50%を超えている。「一大消費地である関東一帯への商品供給ができるという点で、テナント企業からの評価は高い。また、荷物やスタッフの安全の視点から、免震構造を採用している点も高評価のポイントとなっているので、早期の満室稼働が期待できる」(同氏)。

 総事業費・事業比率については非公表。今後、両社による物流施設開発についても「現在のところは未定」(同氏)という回答にとどまった。

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