不動産ニュース / 調査・統計データ

2015/6/8

中古マンション経年減価率が小さい路線は「京王井の頭線」「東京メトロ副都心線」/三井住友トラスト基礎研調査

 (株)三井住友トラスト基礎研究所は8日、「中古マンション価格の経年減価率:鉄道 沿線別比較」(2014年首都圏)の調査結果を発表した。首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県)の鉄道路線ごとに、沿線で取引された中古マンショ ン価格の経年減価率(築年が1年古くなることに対する価格の低下率)を推計。築古になってもマンション価格が下がりにくい(中古マンション需要が厚い)鉄道路線を評価した。

 首都圏の鉄道路線の中で沿線マンション価格の経年減価率が最も小さい鉄道路線は、シングル・コンパクトタイプ(50平方メートル以下)では京王井の頭線(2.6%、前年同順位)が1位。次いで東急東横線〔東京〕(2.6%、前年同順位)、東京メトロ銀座線(2.6%、同6位)となった。
 京王井の頭線については、渋谷・神泉・高井戸・吉祥寺周辺において売買事例が多くみられ、東急東横線〔東京〕沿線では、売買事例に多い学芸大学駅を中心に経年減価率が低い傾向となった。

 ファミリータイプ(50平方メートル超)は1位が東急世田谷線(1.4%、同5位)。次いで東京メトロ副都心線(1.5%、同1位)、小田急小田原線〔東京〕(1.7%、同2位)。東急世田谷線沿線は三軒茶屋駅周辺の売買事例が多い傾向にあるが、近年は他の駅周辺でも売買件数が増加。東京メトロ副都心線は和光市・氷川台・池袋・小竹向原・平和台駅等、池袋駅北の沿線エリアにおいての売買事例が多く、ファミリー層向けの中古マンション需要が高いことがわかった。

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