不動産ニュース

2015/7/15

環境中期計画、環境貢献製品の14年度売上高比率44.5%で目標達成/積水化学

 積水化学工業(株)は14日、14年度に策定した環境長期ビジョン「SEKISUI環境サステナブルビジョン2030」に基づく環境中期計画「SEKISUI 環境サステナブルプランTake-Off」(14~16年度)の進捗状況について、マスコミ向け報告会を開催した。

 「SEKISUI環境サステナブルビジョン2030」は、従業員一人ひとりが自然資本を利用して事業活動を行なっていることを認識し、高い環境活動推進力を身につけることを目標に掲げる。それにより、「環境貢献製品の市場拡大と創出」「環境負荷の低減」「自然環境の保全」の3つの貢献で、「自然資本へのリターンに貢献」し、同社グループで“生物多様性が保全された地球”の実現を目指す。

 「SEKISUI 環境サステナブルプランTake-Off」では、「環境貢献製品の市場拡大と創出」について、16年度売上高比率50%以上(14年度目標44%)、環境貢献製品の新規登録件数30件以上(14年度目標10件)に設定。14年度の実績は売上高比率44.5%(売上高4,951億円)、新規登録22件となり、いずれも目標を達成した。
 売上高の事業内訳は、住宅カンパニーが3,058億円(前年3,068億円)、環境・ライフラインカンパニーが998億円(同996億円)と鈍化もしくは横ばいとなったが、高機能プラスチックスカンパニーが881億円(同591億円)と大幅に増加した。また、住宅分野での14年度の環境貢献製品新規登録は、「創エネ・蓄エネ」カテゴリーの既存住宅をスマートハウスに適応するための太陽光発電システムとHEMS、蓄電池を搭載する「スマートハウスリフォーム」や、「省資源(廃棄物削減)」カテゴリーの耐用年数が長くメンテナンス回数の削減を実現する「外壁リフレッシュ塗装」など。
 15年度の施策としては、「環境価値(貢献度)を見える化し、環境貢献視点からの事業支援」「エリア別環境貢献製品の発掘」「新規製品の登録強化(新規カテゴリー「防災・減災」等)」を掲げている。なお、環境価値の見える化は、「生物への影響の低減」「植物への影響の低減」「地球温暖化の抑制」の3つの課題に対する貢献度を分析するもので、現時点での各課題での環境貢献度の高い商品は、建て替え、住み替えの際に解体されるハイム住宅の建築部分を85%以上再利用する「再築システムの家『URU』」および下水管リニューアル工法の「SPR工法」。

 そのほかの14年度の実績は、「環境負荷の低減」では、GHG(温室効果ガス)排出量は「総量維持」となり目標を達成したが、エネルギーおよび廃棄物の削減では前年比プラスとなり未達成となっている。

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