不動産ニュース / 調査・統計データ

2015/8/27

耐震診断した住宅の9割以上が、震度6強クラスの耐震性を満たさず/木耐協調査

 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)は27日、耐震診断結果の調査データを公表した。2006年4月1日~15年6月30日までに木耐協が行なった耐震診断のうち、1950年~00年5月までに着工された木造在来工法、2階建て以下の建物2万2,626棟を対象に、「倒壊しない」「一応倒壊しない」「倒壊する可能性がある」「倒壊する可能性が高い」の4段階で集計した。

 震度6強クラスの地震が発生した場合、「倒壊しない」という診断結果になったのは274件で、全体の1.21%。「一応倒壊しない」が1,514件・6.69%だった。一方、「倒壊する可能性がある」が3,673件・16.23%、「倒壊する可能性が高い」が1万7,165件・75.86%となり、合わせて9割以上の住宅が現行の耐震性を満たしていなかった。

 1980年以前の旧耐震基準建物と81年以降の新耐震基準建物とで分けてみると、旧耐震基準建物では「倒壊する可能性がある」が10.82%、「倒壊する可能性が高い」が87.41%で約98%の建物で耐震性に問題があった。新耐震基準建物では、「倒壊する可能性がある」が21.66%、「倒壊する可能性が高い」が64.29%と、新耐震基準建物でも約86%の住宅の耐震性に問題があった。

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