不動産ニュース / 開発・分譲

2015/10/30

今後供給するマンションをすべて免震に/ナイス

免震装置。「ノブレス西馬込」には16台を設置。約450~600tの上からの重さをゴムが支えている
免震装置。「ノブレス西馬込」には16台を設置。約450~600tの上からの重さをゴムが支えている
「ノブレス西馬込」外観イメージ
「ノブレス西馬込」外観イメージ

 ナイス(株)は30日、新たな免震マンションブランド「Noblesse(ノブレス)」シリーズを発表。同日、プレス向けに建設中のマンション「ノブレス西馬込」(東京都大田区、総戸数41戸)の免震ピットを公開した。

 同社では「住まいは命を守るもの」をキーワードに、1997年を皮切りに免震マンションの開発に取り組み、2005年以降、8階建て以上は免震構造、7階建て以下は建築基準法で定められた耐震強度の1.25倍という高い耐震構造を標準としたマンションを分譲してきた。今後首都直下地震や南海トラフ巨大地震の発生が予測され、防災の必要性が強く指摘されている中、地震に強い住まいづくりをさらに進めるために、今後供給するマンションすべてを免震構造とすることを決定した。

 免震構造は、工事費が13~15%程度高くなることから、中層マンションでは普及してこなかった。同社では免震構造の標準化に先駆け、(株)日建設計、(株)日建ハウジングシステムと共同で、想定する地震動と最適な免震工法について全6回にわたるワークショップを実施し、合理的な免震工法を開発。その成果を設計コンセプトとして設計者が設計を深度化することにより、手の届く価格帯での供給が実現した。

 説明に当たった同社住宅事業本部長小暮博雄氏は、「免震構造は、コストがかかるため、当社でも7階建て以下では導入してこなかった。今回、合理的な免震工法を研究し、従来よりも工事費を抑えることが可能となり『ノブレス』が誕生した。今まで免震構造は過剰なスペックだといわれることもあったが、今後も安心安全な住まいが命を守るという使命をもって取り組んでいく」と述べた。

 なお、「ノブレス西馬込」はを含め、今後「ノブレス赤羽」「ノブレス横浜鶴見 東寺尾中台」など9物件を計画中。

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