不動産ニュース / 調査・統計データ

2015/11/5

要介護時の移住先、「家族が一緒に移り住めるところ」がトップ/オリックス・リビング調査

 オリックス・リビング(株)は4日、「介護の日」(11月11日)に合わせ実施した、第8回「介護に関する意識調査」の結果を公表した。調査対象は全国の40歳代以上の男女1,238人(男性782人、女性456人)。

 家族の介護については、「不安を感じる」(37.0%)、「やや不安を感じる」(48.3%)を合わせ、約9割が不安を感じると回答。その内容については「精神的な負担」(67.6%)がトップで、「費用面」(67.2%)、「体力的な負担」(59.1%)が続いた。何について不安を感じるかを男女別に見ると、女性は「精神的な負担」(74.3%)、男性では「費用面」(69.7%)がトップとなった。
 自身の介護については、「不安を感じる」(37.7%)、「やや不安を感じる」(48.9%)と約9割が不安を感じているが、将来自分が介護が必要になった時には「まだ何も考えていない」(67.6%)との回答が多く、その理由としては「イメージがつかないから」(45.8%)、「まだまだ先だと思うから」(35.3%)が上位となった。

 高齢期になった場合の地方移住については「希望する」(5.3%)、「どちらかというと希望する」(25.4%)が合わせて3割だったのに対し、「どちらかというと希望しない」(41.8%)、「希望しない」(27.5%)と地方移住等を希望しない人が約7割に。

 介護が必要になった場合、どのようなところに移り住みたいか、については、「家族が一緒に移り住めるところ」が31.8%でトップ。男女別・年代別では、40歳代は「家族が移り住めるところ」、50歳代は「自分と同じ高齢で介護が必要な人々が多く住むところ」が男女ともにトップとなったが、60歳代では、男性の「家族が一緒に移り住めるところ」の割合が多かったのに対し、女性は「多世代の人々が住むところ」と回答した割合が多かった。

 また配偶者を介護したいかどうかについては男性の「介護したい」(53.3%)が約半数を占めたのに対し、女性は31.5%にとどまった。一方、配偶者に介護されたいかとの問いについては、「介護されたい」と回答したのは男性35.4%、女性10.8%。「介護されたいとは思わない」は男性19.5%、女性45.0%となり、男女間で結果に開きがあった。
 
 介護ロボットによる身体介護については、「推奨されていれば受けてもよい」が69.0%、「積極的に受けたい」が9.4%と約8割が介護ロボットについて肯定的であった。肯定的な理由としては「ロボットは気を使わないから」(52.7%)、「本当は人の手が良いが気を使うから」(26.5%)と、人手による介護を受ることに心理的負担がある様子がうかがえる結果となった。

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サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。