不動産ニュース

2016/2/23

家電や電子機器などを組める可変モジュラーシステムを発表/デザインアーク

「Transight」使用例
「Transight」使用例
「今回の事業は答えを持っているわけではない。Transightは、当社社員に対する問題意識の提供でもある」などと語る島社長
「今回の事業は答えを持っているわけではない。Transightは、当社社員に対する問題意識の提供でもある」などと語る島社長

 大和ハウスグループの(株)デザインアークは23日、2013年より取り組んできた新規事業プロジェクト「Transight(トランサイト)」において、コンセプトモデルとなるモジュラーシステムを発表した。

 同プロジェクトは、同社が関連する住宅やインテリアといった事業領域だけではなく、家電、IT、教育、サービスなど、あらゆる業種・業態との協業により、新たな価値を生み出すことを目的としている。

 今回発表したモジュラーシステムは、ジョイントとフレームを中心とした可変システム。縦37㎝、横71㎝、奥行き45㎝のフレームを1つのモジュールとし、壁、棚、間仕切り等、さまざまな用途に合わせて組み合わせることができる。組み合わせ後に部分的な抜き差しも可能で、使用途中で組み合わせも変えられる。また、フレーム形状は、断面を広く取ることで強度を確保できる六角形とし、同時に組み込んだときに目に見える面を考慮したデザインとなっている。

 さらに、各モジュールは通電されており、家電や電子機器を組み込むことも可能で、家電を一体化させた家具やキッチン収納、大型モニターを組み合わせた店舗のディスプレイなど、多様な用途に活用できる。

 販売開始は8月ごろを予定。販売価格は未定。販売形態は当初法人を中心に、「販売モデル」と「レンタルモデル」の2種類で展開する計画。
 
 22日に実施した記者発表で挨拶した同社代表取締役社長の島 正登氏は、「14年に旧社名のダイワラクダ工業(株)から(株)デザインアークに変え、新たなスタートを切った。今回の事業は答えを持っているわけではない。Transightは、当社社員に対する問題意識の提供でもある。皆さまにさらなる満足をいただくための商品やサービスとは何か。そのために働き方をどう変えるか、事業として何を伸ばすか、さまざまなことを議論しながら進めていきたい」などと抱負を語った。

 同社では今後、「Transight」を核として、さまざまな企業やクリエイターと新たな商品・サービスやアプリケーション、コンテンツなどの共同企画・共同開発を行なっていく。

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