三鬼商事は19日、平成28年熊本地震におけるオフィスビルの被害状況についての調査結果を公表した。
熊本市内にある延床面積100坪以上の主要貸事務所51棟のうち、中心部にある45棟のビルを調査。その被害状況を4タイプに分類した。その結果、「無傷」だったビルは12棟、「外見上ダメージがあるが短期間の復旧で使用出来そうなビル」が32棟、「外見上強いダメージがあり復旧に時間がかかりそうなビル」が1棟、「倒壊やフロア崩壊、ビルの傾斜などにより使用不能に見えたビル」はなかった。
ただし、今回の調査はビルオーナーと連絡が取れなかったことから外観から被害状況を把握しており、「外見上使用可能なビルでも設備関係の復旧が必要な可能性がある」としている。その一方、タイルの剥がれや外壁のクラックなどは多くみられたものの、ビル倒壊、フロア崩壊、傾斜などの大きなダメージを受けたビルは見受けられなかった、としている。