不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/4/27

東京都心部Aクラスのオフィスビル、成約賃料再び上昇へ/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は27日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」2016年第1四半期版(1~3月)を発表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階貸室面積300坪以上、築年数15年以内)の賃料は、1坪当たり3万3,995円(前期比3.4%上昇)と、再び上昇に転じた。ただし、値上がり幅は縮小しており、賃料上昇のペースは緩やかになる可能性があるとしている。空室率は3.3%(同変化なし)と横ばいに。割高感が強まっていることで、相対的に賃料水準が高い新築ビルでは、テナント誘致に時間がかかる傾向がみられた。

 Bクラスビル(基準階貸室面積200坪以上でAクラスに該当しないビル)は、1坪当たり1万9,971円(同9.4%上昇)と上昇。前期のマイナスからプラスに転じた。空室率は3.0%(同0.2ポイント下降)と、5期連続のマイナスに。景気動向に不透明感が漂う中、Aクラスビルとの対比で値ごろ感があるBクラスに対する需要が高まっていることが、空室率を押し下げた原因としている。

 また、賃料を前年同期と比較すると、Aクラスビルは9.1%上昇、Bクラスビルも5.1%上昇と、いずれもプラスを維持。Aクラスビルは16期連続のプラスとなり、前回の上昇局面(04年第4四半期~08年第3四半期)と並んだ。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年6月号
「特定空家」にしないため…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/5

「月刊不動産流通2024年6月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年6月号」の発売を開始しました!

編集部レポート「官民連携で進む 空き家対策Ⅳ 特措法改正でどう変わる」では、2023年12月施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」を国土交通省担当者が解説。

あわせて、二人三脚で空き家対策に取り組む各地の団体と自治体を取材しました。「滋賀県東近江市」「和歌山県橋本市」「新潟県三条市」「東京都調布市」が登場します!空き家の軒数も異なり、取り組みもさまざま。ぜひ、最新の取り組み事例をご覧ください。