不動産ニュース / 開発・分譲

2007/8/10

大阪の阿倍野・天王寺地区に、高さ日本一の超高層複合タワービル建設/近鉄

タワー館(仮)北西側外観イメージ
タワー館(仮)北西側外観イメージ

 近畿日本鉄道(株)は、同社南大阪線「大阪阿部野橋」駅および近鉄百貨店本店として利用する阿部野橋ターミナルの旧館部分について建て替えを検討してきたが、今回、都市再生特別措置法に定める「都市再生特別地区」の都市計画に関する協議を大阪市と開始したのに伴い、同事業概要を発表した。

 「アベノ」は、同社をはじめとした鉄道各線が乗り入れ、「キタ」「ミナミ」に次ぐ大阪の中心地であり、同社にとって最大のターミナル駅。このアベノ地区のさらなる発展に寄与し、ひいては同社事業の成長の原動力とするため、地区の都市機能やイメージを向上させるインパクトのあるプロジェクトとして、日本一の高さとなる約300mの超高層複合ビルを建設することとした。

 このタワー館(仮称)は、地上59階地下5階建て、延床面積約21万平方メートルとし、低層階に営業面積日本一の百貨店を配置するほか、中層階には大阪でも有数のフロア面積を誇るオフィス、高層階には国際クラスのホテルを導入し、アベノ地区の都市機能の充実を図る。加えて、美術館や展望台を設置することにより、南大阪の新たな文化・観光拠点を形成する。
 建物には、複数の屋上緑化施設を配置することで、まちの景観向上を図るほか、低層階では、新たな公共的空間の確保と歩行者回遊ネットワークの整備を行ない、建物周辺への人の流れを円滑にすることで、地区の賑わいを創出する。

 同社は、2010年に創業100周年を迎えるが、4つのコア事業(鉄道、流通、不動産、ホテル・レジャー)すべてを結集し、加えて地区の活性化に貢献する本計画は、同社の新しい世紀を拓くシンボルと位置付け、また同建物が大阪の新しいシンボルになることをめざす。
 今後、正式に都市計画決定された後、具体的な計画を推進していくとしている。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年6月号
「特定空家」にしないため…
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/5/5

「月刊不動産流通2024年6月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年6月号」の発売を開始しました!

編集部レポート「官民連携で進む 空き家対策Ⅳ 特措法改正でどう変わる」では、2023年12月施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律」を国土交通省担当者が解説。

あわせて、二人三脚で空き家対策に取り組む各地の団体と自治体を取材しました。「滋賀県東近江市」「和歌山県橋本市」「新潟県三条市」「東京都調布市」が登場します!空き家の軒数も異なり、取り組みもさまざま。ぜひ、最新の取り組み事例をご覧ください。