不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2008/6/20

「次期はランチェスター戦略を展開し、シェアを拡大したい」/ポラスグループ08年3月期決算

 ポラスグループは19日、2008年3月期決算短信を発表した。同社は上場企業でないため開示義務はないが、報道陣に対し自主的に公開したもの。
 当期(07年3月21日~08年3月20日)の売上高は1,160億6,000万円(前年比3.2%増)、営業利益は62億7,900万円(同▲10.5%)、経常利益は55億5,100万円(同▲17.7%)、当期純利益は17億9,600万円となった。

 当期、戸建て分譲住宅1,713棟(前年比▲1.3%)、戸建て注文住宅518棟(同▲3.0%)、賃貸住宅24棟282戸(同67.8%増)、分譲マンション67戸(同21.8%増)を引渡し、増収を確保したものの、資材価格の高騰による粗利率の低下や、営業エリアを拡大した地域における販売単価の見直しなどにより減益となった。

 会見にあたり、代表取締役の大久保浩成氏は「当社は南越谷を中心とした20市区に特化して展開してきたが、そのエリアから外れた地域での販売に苦戦した。09年3月期は従来のエリアに立ち戻って地域特化・顧客密着のランチェスター戦略を展開することで、現在11%程度のエリアシェアを拡大していきたい。また、品質確保のためには直営一貫施工体制が必要との考えから、建築資材の研究開発や製造を自社で行なってきたが、そのプレカット事業において初めて損益分岐点を超えることができた」とコメント。

 07年後半に実施した顧客満足度調査が80%台であったこと、エリアでの認知度が60%を超えていることなどから、3万戸あまり施工済みのストックに対し今後も継続的にアフターメンテナンスやサービスを実施することで、さらに地域需要を掘り起こしていく方針。

 次期は、注文住宅事業において2つの展示場をリニューアルするほか、不動産流通事業における中古物件仲介をリフォーム事業に結びつけるなどし、売上高1,278億円、経常利益82億円をめざす。

 なお、国土交通省の「超長期住宅先導的モデル事業の提案の募集」に対し、「住宅の新築」部門に7件、「維持管理・流通等のシステムの整備」に2件、「技術の検証」に6件応募したことを明らかにした。

 

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