不動産ニュース / その他

2014/3/18

国交省職員がホームインスペクションを体験

参加者は、調査項目ごとに自身でインスペクションを実施。その後、インスペクターによる解説を受けた
参加者は、調査項目ごとに自身でインスペクションを実施。その後、インスペクターによる解説を受けた
小屋裏や床下なども点検口から覗き込む形でインスペクションを行なった
小屋裏や床下なども点検口から覗き込む形でインスペクションを行なった

 3月18日に埼玉県川口市で開催された住宅診断実施勉強会に、国土交通省住宅局住宅政策課・住宅生産課の職員8名が参加。ホームインスペクションを実体験した。

 同勉強会は、国土交通省住宅局がNPO法人日本ホームインスペクターズ協会に、「日本のホームインスペクションとはどういうものなのかを実体験したい」と申し入れたことから実現したもの。同協会はそれを可能とする施設を持っていなかったため、インスペクションを体験できる研修施設を持つさくら事務所に開催を委託し、実現した。

 勉強会は、築30年余の研修センターを実際にインスペクションする形で進行。参加者は、目視による外装・室内の調査や、床下・小屋裏などから覗き込んでの調査などを実際に体験した。またインスペクションに使用される器具の使い方についての解説や、実際の不具合箇所の状態の指摘や推測される発生理由、実際の対処方法などについての説明を受けた。

 インスペクション体験後の質疑応答では「インスペクション実施後に、その住宅の残存使用可能期間について質問を受けることはないのか?」「インスペクターの経験などにより検査結果に差が出ることはないのか?」など、活発に質問がなされ、さくら事務所代表取締役の大西倫加氏や、同社のホームインスペクターらが、「実際の使用可能期間はその利用状況や気象状況などにより変化するので、明確な期間の回答は難しい」「検査結果に差が出ないよう、研修を実施したり、インスペクション経験に基づく知識の共有化などを進めるなどの対応を実施している」などと回答。多数の質問が投げかけられ、質疑応答時間は約1時間に及んだ。

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