不動産ニュース / 開発・分譲

2015/6/30

在宅シニア向けのワンストップ型生活サービス提供事業を開始。用賀に実証拠点/東急不動産

「ホームクレール用賀」外観
「ホームクレール用賀」外観
地下1階のイベントスペースでは、様々なテーマのカルチャークラスが、週4回程度開催される。
地下1階のイベントスペースでは、様々なテーマのカルチャークラスが、週4回程度開催される。

 東急不動産(株)は、在宅シニアをターゲットに、ワンストップ型生活サービスを提供する「ホームクレール事業」を開始。第1号拠点となる「ホームクレール用賀」(東京都世田谷区)を、7月1日にオープンする。

 同事業は、加齢後も今の住まいで生活したいという高齢者に対し、健康管理や生活サポート、緊急時の対応、各種生活相談などのサービスを、ワンストップで提供する会員制サービス。提供するサービスは、介護・相続・住み替えなどの相談を常駐コンシェルジュが受け付ける「生活コンシェルジュサービス」、高齢者向けに栄養バランスの取れた食事を提供する「カフェ」、フィットネスプログラム、カルチャークラスの定期開催といった日々の生活を充実させる「たのしみクレール」と、家事の手伝いや同行付き添いなどの「お手伝いサービス」、緊急駆けつけ、急病入院時サポートなどの「あんしんクレール」に大きく分類する。

 会費は、月1回のカフェでの食事に生活コンシェルジュサービスが付いた「お気軽プラン」(月980円)から、あらゆるサービスが利用できる「充実プラン」(同5,980円)まで。プラン外でも、必要に応じて有料で全サービスを利用できる。

 「ホームクレール用賀」は、東急田園都市線「用賀」駅徒歩1分に立地するビルの一部を賃貸したもの。地上2階地下2階、フロア面積は約220平方メートル。1階にカフェ・コンシェルジュカウンター、2階にフィットネススタジオ、地下1階にイベントスペースを設けた。

 30日会見した同社ウェルネス事業ユニットウェルネス事業本部ヘルスケア事業部グループリーダーの大川朋宏氏は「当社が10年以上にわたり培ってきた高齢者住宅のノウハウ・経験をいかし、自宅で暮らす高齢者に向け、安心と楽しみを切り口にしたサービスを、グループ会社が一体的に提供していく拠点として展開。当施設でユーザーのニーズを検証しながら今後のサービスに反映させていく。今後は、当社が運営する高齢者住宅や東急コミュニティが管理する分譲マンションなどへ併設していくことになる。3年間で1,500名の会員を募る方針」と抱負を述べた。

 また、今後展開するエリアの自治体の動向などを踏まえ、介護保険の対象となる介護事業の提供についても検討していくとした。

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