(株)大京は10日、文化シヤッター(株)と共同で、扉を施錠したまま通風換気を行なえるマンション用の玄関ドアを開発した。
マンションは耐震性や気密性が高い一方、窓を閉め切ると風通しが悪く、においのこもりや結露が発生しやすい等の問題があった。そこで同社は、2009年から施錠したままで換気できる玄関ドア等の採用を進め、自然の力で快適な室内環境を作り出す「ライオンズパッシブデザイン」を開発。15年着工物件からは標準採用してきた。
今回開発したドアは、室内の給気口と換気機能付き玄関ドアに花粉やPM2.5に対応したフィルターを設置。従来の換気機能に加え、花粉を95%、PM2.5を43%捕集する機能を備えた。
また、ピッキング等の不正解錠対策のため、ディンプルキー、1キー2シリンダーのダブルロックを採用する等、防犯性を高めている。
同商品は、17年2月竣工予定の「ライオンズ新瑞橋グランゲート」(名古屋市南区)や同年3月竣工の「(仮称)ライオンズ吹上」(名古屋市千種区)等に順次採用していく予定。