不動産ニュース / イベント・セミナー

2016/2/26

新春セミナーを開催。多岐にわたるテーマで講演/JRC

約40人の参加者が講演に耳を傾けた
約40人の参加者が講演に耳を傾けた

 不動産営業マン向けの研修事業等を手掛けるジェーアールシー(株)(JRC、東京都新宿区、代表取締役:斉子典夫氏)は25日、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で「2016年JRC新春セミナー」を開いた。

 今回は「新しい戦略は、元気、才気、勇気で!!」と題し、経済や文化遺産の保存などをテーマに講演会を行ない、約40人の参加者が講師のセミナーに耳を傾けた。

 1部では、「成長持続のために、新しい『気』を吹き込む」と題して、イノベーション・エンジン(株)代表取締役の佐野睦典氏が講演。同氏は近年の経済動向の分析を披露しながら、今後企業経営者が注意すべき国際的なリスクや取るべき方向性などについて語った。

 その後、2部として東京芸術大学名誉教授で、特定非営利活動法人全国町並み保存連盟顧問の前野まさる氏が「地域コミュニティの高まりと全国街並み保存・復元で、街と人に活力を~赤レンガの東京駅は、なぜ保存・復元されたのか?~」をテーマに講演した。同氏は、東京芸大の奏楽堂や東京駅丸の内駅舎の保存活動などの実例を示しながら、都市や建築の保存に関する持論を展開。「東京駅は、皇居と向かい合い大使や公使の信任状提出の出発点という役割がある、世界にも類を見ない駅であり、商業機能を持たせる建て替えなどすべきではないと主張した。保存した結果、今でも大勢の見物客が東京駅を訪れている」などと話した。

 続いて、(株)アンカー(群馬県桐生市)代表取締役の川口貴志氏が「三方経営ビジネスで地域が変わる・不動産が変わる・人が変わる」をテーマに、同社グループによる地域交流拠点の運営、地域の価値を最大化する建築企画などについて語った。
 また、2015年10月に立ち上げ、自らが代表取締役を務める新会社(株)BONDSINDEXについても紹介。JRCのセミナーで知り合った全国の不動産会社経営者と共同出資して設立した会社で、中小不動産会社が直面している相続や事業承継のノウハウを全国の企業経営者に発信していくのを主な事業としていく。

 最後に、斉子氏が講演。テーマを「新しい地域熟成型人材を育成する志とメソッド」とし、経営者の人材育成のポイントや、地域密着営業の重要性などを紹介した。「地域を限定し、さまざまな人と、さまざまなフィールドで、さまざまなチャネルを通じて関わることで、自社のビジネスチャンスを生み、自社ブランドを継続的・計画的に構築することが大切だ」と話した。

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