記者の目

2011/10/27

再開発ならではの美しいまち並み

JR「津田沼」駅前「奏の杜」での第一弾マンション、三菱地所レジデンスが発売

 千葉県習志野市に所在するJR総武線「津田沼」駅。この駅の周辺地は、東京のベッドタウンとして人気のエリアである。JR「東京」駅まで28分、東京メトロ「大手町」駅まで30分、JR「新宿駅」まで35分といった具合に都心へのアクセスが大変優れている点や、駅前にさまざまな商業施設がひしめきあっていることも、その人気の理由だ。  現在この駅の南口側で、総開発面積35ha(35万平方メートル)という大規模な土地区画整理事業が進行しており、そのほぼ中央で三菱地所レジデンスによる大規模マンション「ザ・パークハウス 津田沼奏(かなで)の杜」の開発が進行中だ。このプロジェクトの概要を紹介しつつ、公開されているモデルルームについてレポートする。

開発の進む計画地。2013年には、ここに721戸のビッグコミュニティが誕生する
開発の進む計画地。2013年には、ここに721戸のビッグコミュニティが誕生する
計画地に隣接して設けられたマンションギャラリー。11月中旬まで予約でいっぱいだ
計画地に隣接して設けられたマンションギャラリー。11月中旬まで予約でいっぱいだ
完成予想図
完成予想図
MRヘッドマウントディスプレイを設置。これで計画地を覗くと…
MRヘッドマウントディスプレイを設置。これで計画地を覗くと…
完成したマンション(CG)を見ることができる
完成したマンション(CG)を見ることができる
本当は見えない地中杭の様子も見ることができるのは、このシステムならでは
本当は見えない地中杭の様子も見ることができるのは、このシステムならでは
75平方メートルタイプのモデルルームは、ほぼオプションなしの仕上がりとなっている。同社独自の野菜ストッカー付きシステムキッチン(写真左)や、サポートハンドル(写真右)も標準で装備される
75平方メートルタイプのモデルルームは、ほぼオプションなしの仕上がりとなっている。同社独自の野菜ストッカー付きシステムキッチン(写真左)や、サポートハンドル(写真右)も標準で装備される
90平方メートルタイプのモデルルーム。こちらはオプション満載のハイクラスな仕上がり
90平方メートルタイプのモデルルーム。こちらはオプション満載のハイクラスな仕上がり
津田沼エリア初の免震マンションということで、マンションギャラリーには免震構造のメリットを理解してもらえるよう、模型を設置している
津田沼エリア初の免震マンションということで、マンションギャラリーには免震構造のメリットを理解してもらえるよう、模型を設置している

駅近くに、35haの広大なまちが誕生

 JR「津田沼」駅には北口と南口がある。パルコ、mina、イトーヨーカ堂といった商業施設でにぎわうのが北口で、モリシア、ユザワヤのほかにはさほど大規模な商業施設がないのが南口だ。

 この南口から約300m~1kmにわたる約35haにて約250名という多数の地権者が存在する土地区画整理事業(「習志野都市計画事業JR津田沼駅南口特定土地区画整理事業)が進められている。計画地の大半は、ブランド人参を栽培する農地であったというこの土地では現在、電線の地中化、20%の緑地化、幅16m・長さ160mの歩行者専用のシンボルロード設置など、「健やかな時間(とき)が息づくまち」のコンセプトに基づく、美しいまちづくりが進行中だ。そしてこの地には低層戸建住宅、中高層住宅が供給されるほか、商業施設、公園などが開発されるという。

 この地区のほぼ中央約1.9haの保留地に供給されるのが、今回紹介する「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」(総戸数721戸)だ。今回のまちづくり全体の中でも、初の大規模プロジェクトである。

 鉄筋コンクリート造20階建て2棟、同24階地下1階建て1棟、同17階地下1階建て1棟の計4棟、総戸数は721戸という大規模物件で、津田沼エリアで初めて免震構造を採用。その他の災害対策として防災倉庫を設置したほか、非常用発電機を設置し非常用エレベーターと共用部照明を一定時間利用可能にするといった対策もとっているのが特徴だ。

 共用施設も、大規模物件ならではの充実したものとなっており、コンシェルジュカウンターやミニショップ、カフェラウンジ、ビューラウンジ、ライブラリー、ゲストルーム等を用意。さらに緑豊かなまち並みと調和させるべく、ガーデンスペースや、高木を配したゲートなど、緑豊かなランドスケープを計画している。

ヘッド・マウント・ディスプレイを覗くと、完成したマンションが!

 マンションギャラリーは、計画地に隣接して開設。3タイプ(75平方メートルタイプ2つ、90平方メートルタイプ1つ)のモデルルームを用意しており、最多面積帯である75平方メートルタイプ「LIVELY NATURAL」と「REFINED NATURAL」のカラーが違う2種類を設置。あえて標準仕様で仕上げることで、オプションなしで快適な生活ができるところをPRしている。
 逆に「THE AUTHENTIC」カラーでまとめた95平方メートルタイプでは、オプションメニューを中心とした、ゴージャスなモデルルームとなっており、同物件での豪華な暮らしをイメージできる仕様となっている。

 また今回のマンションギャラリーには、「MR技術(Mixed Reality:複合現実感)」を駆使したMRヘッド・マウント・ディスプレイも設置。双眼鏡型の機器を覗き込んで開発地を見ると、将来完成する建物を、実寸でさまざまな角度から見ることができる。またCGの完成物件の中を歩くように移動することができるほか、下から、また空中から物件を見ることも可能。さらに、本来は見ることのできない耐震杭の様子についても確認できるというから驚きだ。
 ゲーム感覚で、完成後のマンションを体験できることから、来場者の反応も上々という。

マンションギャラリー、1ヵ月先まで予約でいっぱい

 マンションギャラリーでは、事前案内会を9月17日から開始しており、「非常に大きな反響をいただいている」(関係者)と言う。その反響がいかほどかといえば、10月19日現在で、来場者数は1,200件! しかも、予約は11月中旬まですでに一杯で、資料請求は5,000件超だというから驚く。

 なお11月下旬の販売開始予定で、竣工は2棟が2013年1月下旬、2棟が同年4月中旬の予定。

 計画人口2,800世帯・7,000人という「奏の杜」プロジェクトは、まだ緒に就いたばかり。今後は戸建住宅エリアの開発・分譲や、商業施設の建設も進められていく。
 首都圏ターミナル駅徒歩圏に誕生する新しいまちという希少性も相まって、世間の同物件への関心は、ますます高まるに違いない。(RN)

***

【関連ニュース】
総戸数721戸、「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」モデルルームをマスコミに公開/地所レジ(2011/10/6)
千葉・津田沼駅前の大規模マンションモデルに「MR」技術を導入/地所レジデンス(2011/8/11)

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