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【編集部取材】積水化学工業、「進・免震住宅」を発売

 積水化学工業(株)は24日、「セキスイハイム」(鉄骨系ユニット住宅)の2階建て全商品について新たに開発した「進・免震システム」を導入し、東海地域を皮切りに10月1日より発売すると発表した。

 「進・免震システム」と銘打った新システムは、(株)アイ・エー・ユー(所在:東京都中野区、社長:北村二郎氏)と同社とが共同で開発したもので、従来のシステムに比べ、よりさまざまなタイプや震度の地震に対応できるのが特徴。
 阪神・淡路大震災クラス(820ガル程度)でも100ガル程度に低減でき、さらに100ガル(震度4相当)程度を超えるすべての地震に対応できるようになったことで、揺れを200ガル(震度5相当)までしか軽減できず、200ガル以下の地震には作動しない従来の戸建て住宅用免震装置を大きく進化させたことになる。さらに、これまで免震装置の欠点の一つとされてきた強風時の揺れを、通常はロックされているものが100ガル以上の揺れに反応して作動するという「風固定装置」の開発により解消したことも大きな特徴。
 また、免震用架台についても従来4トン程度だったものを、1.8トンと大幅に軽量化。近隣のボーリングデータの利用や常時微動計測による技術、スウェーデン式サウンディングの結果による液状化判定技術により、地盤解析を簡略化させるなど、これらの技術確立により大幅なコストダウンも成功させた。

 同システムを導入した「セキスイハイム」の販売は、2001年10月1日より東海地域(静岡・神奈川の一部)においてスタート、供給開始は2002年1月からの予定となっている。価格は250万円(延べ床面積163平方メートル)からで、初年度販売目標は100~200棟。
 また同社では、今後販売エリアを拡大していくとともに、3階建て商品および木質系商品(セキスイツーユーホーム)への同システム導入も展開していく予定としている。


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