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野村不、新「防犯設計基準」および「防犯設計マニュアル」を策定

 野村不動産(株)は14日、同社のブランド「プラウドシリーズ」にふさわしいセキュリティ環境実現のため、新「オリジナル防犯設計指針」、「防犯設計マニュアル」を策定したと発表。それに伴い、2004年4月以降に発売する、首都圏プラウドシリーズのマンション「全住戸」に防犯センサーを、また、全物件の共用部に防犯カメラを標準装備とする。

 昨今の急激な治安の悪化に伴い、住まいにおいても防犯性能の向上が望まれている。同社は、昨年もプラウドタワー船橋、プラウドジェム市ヶ谷、プラウド元住吉などの物件においてセキュリティ対策を重視しての販売を行なってきた。各物件の立地などの状況に関わらず、セキュリティに対する顧客ニーズが非常に高いことから、全社統一基準である設計指針の見直しと首都圏での標準装備のグレードアップをすることとしたもの。

 「防犯設計指針」および「防犯設計マニュアル」は、欧米で防犯設計の主流の考え方であるCPTED(セプテッド:Crime Prevention Through Environment Design)の考え方をベースとし、国土交通省の「防犯に配慮した共同住宅に係る設計指針」、東京都の「東京防犯対策住宅建設基準」に対応したものとなっている。今後計画される全国の「プラウドシリーズ」のマンションは、これらに基づいた設計とし、単に防犯設備の充実だけでなく、建物の形状や動線計画など計画段階から防犯性に配慮し、犯罪のおこりにくい環境づくりをめざしていく。

 また、防犯センサーについては、従来は侵入されやすい住戸の一部に設置するのが一般的であったが、同社では、全住戸の標準装備とすることとした。さらに共用部分における防犯機能を高める全物件で防犯カメラを標準装備とする。4月から12月までに首都圏ではこれらの基準に沿った3,300戸のマンションを発売する予定となっている。

 適用第1号物件は2004年上旬に発売予定の「プラウドシティ上池袋」(東京都豊島区、総戸数277戸)。竣工は2005年中旬の予定。


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