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ミラクルスリーコーポ、集合住宅の増改築システム始動

 住宅ベンチャーで建設コンサルタントの(株)ミラクル スリー コーポレーション(大阪府吹田市、代表取締役社長:岸本逸男氏)は15日、特許取得の独自構法「ミラクルスリー構法」を応用した中高層集合住宅向け「ミラクル7システム」を利用したマンションを、大阪府吹田市で9月9日に着工したと発表した。2005年2月末に完成予定。同構法を中高層集合住宅に用いるケースは、国内で初。

 同社独自の「ミラクル構法」とは、既存住宅の周囲に重量鉄骨を組み既存住宅を覆い、2階建てを3階建てに、3階建てを5階建てにと上方向に居住空間を増築していくシステム。

 今回のケースでは、築31年の建築面積216.79平方メートル・延床面積881.97平方メートルの賃貸マンション(1階がテナント2店、2階~4階が住居)ついて、住居に住まいながら、5階から7階を増築し、建設面積339.79平方メートル・延床面積1,573.56平方メートルに拡大。新たに17戸と専用エレベーター、屋上には入居者専用の菜園と緑地を新設する。

 こうした店舗や賃貸マンションの場合でも、同構法では住民や店舗が居住・営業しながらの施工が可能なため、従来どおりの賃料が確保できる。さらに、既存部分と増築部分は構造上独立しているため、将来的に既存部分だけのリモデルも可能。
 さらに鉄筋のジョイント部分では同社と提携を結んだ(株)アークリエイト(高知県高知市、経営最高責任者(CEO):内田昌克氏)の耐震鉄筋新工法「WAWO工法」を採用。より安全な高耐震・高強度の建物をめざす。

 今回のケースを受け、同社では今後、全国の公営集合住宅建て替え問題の解決やコンバージョンなど新しい事業分野とのコラボレーションも視野に入れ事業展開をしていく予定。


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