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NPO法人日本不動産カウンセラー協会が活動スタート

 NPO法人日本不動産カウンセラー協会(理事長:増田修造氏)は5月22日、東京・千代田区の東京會舘で設立記念式典・記念パーティーを開催した。

 同協会は、不動産鑑定士の任意団体「日本不動産カウンセラー会」として1989年より活動を続けてきたが、このほど「特定非営利活動法人」の認証決定を得、2006年4月3日NPO法人として法人登記、新たな活動を開始したもの。

 これまでは不動産鑑定士のみの団体であったが、不動産の活用・運用・管理等に係る諸問題が高度化・複雑化する中、これらの問題に的確に対処するためには不動産の鑑定評価にとどまらず、マーケティング、プランニング、ファイナンス、マネジメントといった多分野の専門知識を総合的に発揮することが求められるとの考えから、新法人化を機に、今後は法務・会計・金融・建築などさまざまな分野の専門家にも参加を呼びかけ組織の拡大を図る。併せて、まちづくりや環境保全などの分野で社会の要請に応えられる人材を育成し、事業に取り組んでいく方針。

 記念式典で挨拶に立った増田理事長は、「全国から多くの会員に参加してもらい盛大な設立式典が開催できたことを喜ばしく思う。また、新法人の趣旨をご理解いただき、前三重県知事・北川正恭氏、三井物産戦略研究所所長・寺島実郎氏に特別顧問にご就任いただいたことに感謝したい」と述べた。

 特別顧問に就任した北川氏は「政治・行政には限界がある。民間が積極的に知恵を生かしビジネスモデルをつくっていっていただきたい。まちづくりは21世紀最大の課題。再び世界に尊敬される日本にしていくためにも皆さんの力に期待したい」と祝辞を述べ、同・寺島氏も「不動産にかかわる問題には専門性の集積が重要だ。アジア諸国を中心とした国際社会の動きの中で、国土軸、国内の物流の変化とともに、土地の活用も大きく変わっている中、国民のために役立ついい仕事をしていただきたい」と語った。

 来賓として挨拶に立った(社)日本不動産鑑定協会会長・横須賀博氏も「不動産の鑑定評価にかかわらず幅広く研鑽していきたいという動きは喜ばしい限りだ」と祝辞を述べた。

 式典後に開催されたパーティーは、国土交通省・岩本地価調査課長が乾杯の音頭をとり、盛会となった。


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