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飯田産業、新たな耐震補強技術を開発/既存補強材を接着

 (株)飯田産業は、新たな耐震補強技術として、木材の柱・筋かい・横架材同士を強固に接着する補強材「耐震“優固”ちゃん」を開発。リフォーム事業の一環として、8月から自社リフォームセンターでの販売を開始する。

 既存建物の耐震補強は、すでに柱や筋かいにさまざまな建材が付いた状態では金物による固定は非常に困難、という欠点を補う商品。変形・加工が容易な柔らかい塊状の素材だが、固化した後は非常に硬くなるため、木材の柱・筋かいを一体化することができ、これにより耐震性を大幅に向上させる。短期基準接合耐力は9.7kNで、高強度金物のホールダウン金物とほぼ同等性能。公的機関の実験では、柱脚部が破壊されるまで力を加えても、筋かいの抜けは生じなかったという。

 販売価格は未定。同社は、さらに11月に(財)日本建築防災協会の「住宅等防災技術評価」を取得し、同商品をアピールしていく。


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