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中古マンション騰落率、トップは「プロパスト」/アトラクターズ・ラボ調査

 不動産マーケティングを手がけるアトラクターズ・ラボ(株)(東京都千代田区、代表取締役:沖 有人氏)は16日、「売主別中古マンション騰落率ランキング」を発表した。2000年以降に分譲され、2006年に売り出された中古マンションの価格を新築時の価格と比較し、その騰落率を割り出し、売主別にランキングしたもの。サンプル数は8,341件で、40件以上のサンプルがあるディベロッパーのみをランキングした。

 全物件の平均築年数は3.7年で、平均騰落率はマイナス4.0%と少なかった。これは、2006年に本格化したマンション価格の上昇を反映したもの。騰落率ランキングのトップは、プロパストの15.4%。2位住友不動産の8.7%を6.7ポイントも上回り、唯一2ケタの上昇となった。以下、3位東急不動産6.6%、4位三菱地所5.8%、5位丸紅5.2%、6位ゴールドクレスト5.1%、7位三井不動産4.9%、8位モリモト2.8%、9位コスモスイニシア1.6%、10位野村不動産0.1%となり、中古価格が新築価格を上回った会社は10社となった。上位にランキングしたのは、ブランド力のある財閥系会社と、相場より割安な立地戦略をとっている企業に二分された。また、平均騰落率より上だった会社数は15社だった。

 1位のプロパストは、サンプル13物件のうち、11物件で上昇。56戸中54戸が上昇していた。同社は「手ごろな価格帯、デザイン性の優れた物件が中古市場においても高く評価される。プロパストの強みは、その両方を組み合わせたこと」としている。

 また同社は、騰落率の全般的傾向として「都心立地を中心に分譲価格が高騰しており、坪単価の高い立地の物件が資産価値を保たれやすい」「投資用物件は新築価格からの下落率が高く、中古物件のほうが投資利回りが
高くなる」と分析している。


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