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「ケミレスタウン・プロジェクト」に参画、実証実験棟を建設/積水ハウス

 積水ハウス(株)は22日、産学官が連携する共同研究「ケミレスタウン・プロジェクト」(千葉県柏市)に参画。千葉大学・柏の葉キャンパス内に実証実験棟を建設し、4月から研究を開始すると発表した。

 「ケミレスタウン・プロジェクト」とは、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅前の「千葉大学環境健康フィールド」内に、健康に配慮した一戸建て住宅や集合住宅・講義棟などの「モデルタウン」を建設し、シックハウス症候群と考えられる子供を中心に短期間滞在してもらい、症状の改善を図る共同研究。同社を含めた住宅メーカー5社、建材メーカー12社が共同研究に参加している。

 同社の実証実験棟は、1棟2ユニットで構成される、軽量鉄骨2階建て・延床面積約240平方メートルの建物で、一度に3家族が滞在可能。低VOC仕様の建材により、化学物質の濃度を厚生労働省指針の10分の1レベルに低減することを目標としている。高機能木炭塗料による癒し・リラックス効果の確認や、花粉配慮技術も搭載。建物外部と内部のバッファーゾーンとなる「コンサニタリー空間」を設置することで、外部からの花粉や化学物質侵入の緩和も図っている。

 2007年4月から2011年1月まで環境測定や実証実験を行ない、11年1月に結果をまとめる予定。


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