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大幅な増益達成、今後は非レジデンシャル物件の取得に注力/ディックスクロキ08年3月期中間決算

中期ビジョンについて説明する同社代表取締役社長・黒木 透氏

 (株)ディックスクロキは3日、2008年3月期中間決算説明会を開催した。

 当期(07年4月1日~9月30日)の連結売上高は91億6,400万円(前年同期比▲13.0%)、営業利益4億7,800万円(同73.4%増)、経常利益4億円(同142.5%増)、当期純利益2億1,600万円(同296.2%増)であった。

 売上総利益は、中間計画比の1.8億円アップを計上。要因は、下期より前倒しのファンドクロージング収入のうち、配当収入1.1億円を営業外収益に計上したこと。この結果、経常利益は計画比過去最高の3.1億円アップを計上し、大幅な増益となった。
 入居率は漸減傾向にあるものの、募集家賃を市場に合わせ約8%ダウンしたことにより、直近では回復傾向にあるとしている。
 管理戸数は、(1)ファンド物件がJREITへの転売等により系列PM会社に移ったこと、(2)個人オーナーが不動産市況を見て手持ち物件を売却したこと、等の要因により、前期末と比較して微減した。

 説明会で、同社代表取締役社長・黒木 透氏は「コア事業である福岡の賃貸マンション開発事業を基軸としながら、全国政令指定都市・南九州の拠点都市へ開発エリアを拡大していきたい。また、オフィスビル・商業ビル等へのニーズが高まっていることから、今後は非レジデンシャル物件の取得に注力していく」と中期ビジョンを述べた。

 なお、通期(07年4月1日~08年3月31日)では、売上高287億円、営業利益17億6,200万円、経常利益16億5,000万円、当期純利益9億5,100万円を見込んでいる。


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