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「汐留シオサイト」最後の大規模開発事業「汐留ビルディング」開業へ/東急不・三菱地所

「汐留ビルディング」外観
最上階24階のオフィス。圧巻の無柱空間
15日にオープンしたばかりの「HAMASITE Gurume(ハマサイト・グルメ)」

 東急不動産(株)と三菱地所(株)は17日、共同で開発を手がけてきた「汐留ビルディング」(東京都港区)の竣工(2007年12月14日)に伴う見学会を開催した。

 同ビルは敷地面積1万2,054平方メートル、地下鉄骨鉄筋コンクリート造・地上鉄骨造、地上24階地下2階建て、延床面積11万8,572.95平方メートル。JR山手線・京浜東北線・東京モノレール「浜松町」駅徒歩3分、都営大江戸線・浅草線「大門」駅徒歩3分に立地し、2002年7月にまち開きを迎えた「汐留シオサイト(汐留地区土地区画整理事業)」における最後の大規模開発で、オフィスゾーンと商業ゾーンからなる大規模複合ビル。

 敷地の半分に及ぶ空地には、壁面緑化および透水性塗装を多用。水景施設を用い、環境への負荷が軽減されるよう配慮した。

 また、1・2階の商業ゾーン「HAMASITE Gurume(ハマサイト・グルメ)」には17店舗が軒を連ねており、そのうち15店舗は15日より営業を開始している。

 3階には、東京都の「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針」に基づく産業支援施設「プライベートオフィスゾーン」を設置。サービスオフィス事業を展開するオフィシア(株)をテナントとして誘致し、小規模事業者のビジネス育成・支援を図る。

 4階から24階のオフィスゾーンは、天井高2.9m+OAフロア10cm、有効面積約3,500平方メートルの大規模空間を実現。さらに、天井高3.2m+OAフロア40cmの特殊階を設け、会議室や来客スペースなど、さまざまなビジネスニーズに対応する。
 また、事務室扉には非接触型ICカードキーを標準装備。不測の事態に備え、メインの送電線にトラブルが発生してもサブ系統の送電線から受電可能なループ受電も採用している。

 現在、オフィスゾーンは満室稼動、商業ゾーンは、今春までにレストラン、クリニック、薬局、コンタクトレンズショップなどが順次オープンする予定。

 なお、両社の事業費割合は50%ずつ。


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