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「無印良品が考えるリノベーション」を共同企画/ムジ・ネット、リビタ

「リノア赤羽204号室」施工後。最小限の壁と棚だけのワンルームに
リビングに新しい壁を立てて、中央は部屋として独立。家族の成長に合わせて部屋数を自由にアレンジできる(「リノア赤羽204号室」の住まい方例)

 ムジ・ネット(株)と(株)リビタは27日、共同プロジェクト「無印良品が考えるリノベーション」を開始すると発表した。

 同プロジェクトは、2009年1月から1年間をかけて6件のリノベーション住宅をつくるというもの。(1)使えるものは無駄にしない、必要なものをきちんと使う、(2)ライフステージの変化にも、住み手の変化にも対応できるフレキシブルな住まいを提供、(3)住み手の自由な暮らしを応援するつながりをつくること、価値ある住まいであり続けること、の3つの考えに基づき、中古住宅に新たな価値をつくる住まい方を提案していく。

 記者発表会の冒頭で、(株)良品計画・代表取締役社長の金井政明氏は「ユーザーの住まいに対する価値観を尊重し、的確な対応をしていきたい」と、また(株)リビタ・代表取締役社長の内山博文氏は「欧米と比べ、日本の住宅供給はあまりに新築偏重であるが、リノベーションが業界を変え、日本の暮らしを変えていくと確信している」などと語った。

 なお、同プロジェクトの開始に先駆けて実施されたアンケートでは、9,554名が回答、リノベーションへの関心が高いこと、その一方でリノベーションに関する情報が不足していることがわかった。それを踏まえ、プロジェクトの開始と同時に、リノベーションに関するさまざまな情報を共有するコミュニティサイト「みんなで考えるリノベーションのかたち」(http://www.muji.net/ie/project_rebita/)をオープンした。

 第1号物件、「リノア赤羽」(東京都北区)は、地方銀行の社宅を買い取り再生したもの(全39戸)。「リノア赤羽204号室」の住戸専有面積は68.09平方メートル、販売価格は3,900万円、販売開始は2月より。
 第2号物件は、横浜市青葉区のたまプラーザにて4月に完成予定。今後は2ヵ月に1棟の完成をめざす。


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