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「ブランディングプロジェクト」さらなる深化めざす/センチュリー21・ジャパン

戦略会議では、「ブランディングプロジェクト」のこの1年間の成果が発表された
「選ばれる営業マン、店舗となるべく、経営者自ら率先して努力してほしい」と語る、三津川一成社長

 (株)センチュリー21・ジャパンは3日、青山ダイヤモンドホール(東京都港区)で「2009年秋の戦略会議」を開催。加盟店経営者を中心に、285店舗・323名が参加した。

 同会議ではまず、昨秋よりスタートした「ブランディングプロジェクト」の進捗状況などについて報告がなされた。同プロジェクトは、ブランド認知度90%(首都圏)と不動産流通業界トップのブランド力を持つものの、利用意向度が14%にとどまる現状を打破するためのもの。利用意向度を20%以上にすることを目標に、ブランドビジョンの制定と浸透、サービス基準を明確にするための「スタンダードマニュアル」開発、「ミステリーショッパー」によるブランディング浸透度のチェック、店頭看板のデザイン変更などを順次展開してきた。

 ミステリーショッパー調査では、(1)業績が高い店ほど総合点が高くなる傾向があった。ただし、センチュリオン(基準達成者)が必ずしも良い接客をしているわけではなかった、(2)身だしなみ、店舗環境については加盟店の90%以上が基準を達成していたが、接客対応については37%しか達成していなかった、(3)お客さまへの飲み物ケア、車内冷房ケアなど「ちょっとした気づかい」ができていない、といった指摘がなされた。これらの結果を踏まえながら、本部の主導で加盟店の意識づけを行なっていく。また、新デザインへの切り替えは、約1割の店舗で完了。向こう5年以内で全加盟店の切り替えを実施する。

 会議ではまた、春・秋に実施している加盟店合同のフェアについて、毎回テーマを設けて実施することが発表され、今秋は売り物件収集に焦点を当てたもの、来春は賃貸をテーマに実施するとした。さらに、インターネット集客について加盟店ホームページはもとより、加盟店各社での集客獲得に向けた取組みを強化していく方針が打ち出された。

 会議を総括した、同社代表取締役社長の三津川一成氏は「ブランドは、本部と加盟店が一緒になって作っていくもの。いずれ知名度だけでは生き残れなくなる。お客様さまが、物件ではなく営業マンや店舗を選ぶ時代が来た。利用意向度20%超えをめざし、選ばれる営業マン、店舗となるべく、経営者自ら率先して努力してほしい」などと語った。


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