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国産杉「中目材」を活用した丸太組構法住宅「あきつログハウス 日々の家」9月発売/アールシーコア

「あきつログハウス 日々の家」外観

 (株)アールシーコアは29日、総合展示場「BESSスクエア」(東京都目黒区)で、国産杉を構造材(ログ材)に使用したログハウスの新商品「あきつログハウス 日々の家」の完成披露・記者発表会を行なった。

 同商品は国産杉材市場において今後の利活用が求められている「中目材」の有効活用を促進する丸太組工法住宅。「中目材」とは、丸太の直径の長さで、小径材(直径:14~18cm)、中径材(直径:20~28cm)、大径材(直径:30cm~)と分けた際の中径材にあたるもので、芯材に使用しやすい小径材や割柱として使用しやすい大径材と比べ、無駄が多く使いづらいと避けられる傾向にあった。そこで、同社では、「中目材」に対応した最適木取りを検討、海外で培ったログハウスの製造技術により、ログ材として「中目材」を効率的に活用する製材・乾燥・加工の技術を備え、「中目材」を無駄なく有効に使える仕組みを開発した。

 また、生産体制として、杉地域材生産地と全国を結ぶ流通コンソーシアムを構築し、地域材を活用した商品を全国に安定供給していく方針。なお、同生産体制は「地域中目材流通コンソーシアムによる丸太組工法住宅先導モデル」として2010年度の国土交通省第1回長期優良住宅先導事業・木材等循環型社会形成(戸建て)部門において採択されている。

 同商品は10年9月に全国発売を開始。価格は延床面積30坪タイプで、1,620万1,500円などを用意。そのほか、延床面積21.3坪、1,589万円7,000円の平屋タイプも用意する。

 同社代表取締役・二木浩三氏は挨拶で「国内ログハウスシェア59%のわれわれが動けば、国産杉材市場に貢献できることは多いのではないか。産地を絞らず日本全国から材料を集め、コストを減らすことで、お客さまに、よりお求めやすい価格で商品を提供していきたい」などと述べた。


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