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東京23区オフィスニーズ「新規賃借予定」2年連続で上昇/森ビル調査

 森ビル(株)は21日、「2010年東京23区オフィスニーズに関する調査」結果を発表した。

 10年11月中旬~12月上旬にかけて、本社が東京23区内に立地する資本金上位の1万社を対象に実施したもので、1,976社(回収率19.8%)から回答を得た。

 新規賃借予定は「有り」が23%(前年比2ポイント増)と、2年連続で増加し、世界金融危機前の07年調査とほぼ同水準まで回復した。
 業種別、資本別では、前回調査に引き続き「金融・保険業」が26%、「外資系企業」が29%と、高い割合となった。
 また、新規賃借予定時期は「1年以内」が36%となり、2年以内を加えると57%と約半数を占めた。また、オフィス面積の拡大・縮小予定では、「拡大」が53%となり「縮小」の22%を上回る結果となった。

 新規賃借予定の希望エリアは「都心3区」が81%(同6ポイント増)と、都心3区志向が強まったことが伺えるとともに、新規賃借予定の理由としては、「賃料の安いビルに移りたい」が43%と最多。次いで「立地の良いビルに移りたい」(34%)、「業容・人員の拡大」(28%)と続いた。
 一方で、「立地の良いビルに移りたい」や「設備グレードの高いビルに移りたい」、「セキュリティの優れたビルに移りたい」などの項目も前回より増加し、コスト意識が高いものの、立地改善やビルグレード改善の志向が高まったことがわかった。 


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