不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

1会場に4棟のモデルハウスを展開。本社近く、旗艦展示場に/ポラスグループ

「Has Casa(ハスカーサ)」ブランドのモデルハウス「Leche~mykonos~」(右)と、「北辰工務店」ブランドのモデルハウス「蔵粋」(左)
「Leche~mykonos~」では、中庭と建物の内外をつなぐ「路地」を設け、「やわらかな空間」を表現した。植樹の向こうが室内

 ポラスグループは、このほど「TBSハウジング新越谷会場」(埼玉県越谷市)にモデルハウス2棟をオープン。10日、報道向けに公開した。同住宅展示場では、すでに同グループのモデルハウス2棟が営業しており、3ブランド・4棟のモデルハウスを一会場で展開する。

 同展示場は、同グループの本拠地である越谷エリアにあり、本社にも近いことから、フラッグシップ的な展示場とするため複数のモデルハウスが建設できるよう用地の確保をめざしていた。同グループ流通部門の仲介店舗からも近く、月に40件ほど土地なし客等の紹介があることから、シナジー効果をさらに発揮し、近隣エリアの受注を増やしたい考え。

 今回オープンしたのは、同グループのグローバルホーム(株)が手がけるブランド「Has Casa(ハスカーサ)」のモデルハウス「Leche~mykonos~」と、同じく同グループのポラテック(株)のブランド「北辰工務店」のモデルハウス「蔵粋」。どちらも、1月2日より営業している。

 「Has Casa」ブランドは、「Health and sustainability」をテーマに04年より展示場を展開、同モデルハウスで4棟目となる。他の3展示場(草加・柏・流山)では10年度中に81棟契約しており、同モデルハウスも含め、年度末までには100棟近くを契約する見通し。11年度は120棟の受注をめざす。

 「Leche~mykonos~」は、女性をターゲットにし、ミコノス島の伝統的な集落をイメージ。外観・室内ともに白を基調にし、外壁・内壁の角を丸め、室内外にアーチを多用するなど曲線を多く取り入れた。都市部の狭小地でも「緩やかで穏やか、健康的な生活を送る」提案として、中庭と建物の内外をつなぐ「路地」を設け、「やわらかな空間」を表現した。建築面積は73.9平方メートルで、延床面積は139.8平方メートル。営業開始より67組を集客し、1棟が契約、6組がプランニング中。施工床坪単価は55万円から。平均契約単価2,700万~2,800万円を予想しており、年間販売目標は24棟。

 一方「蔵粋」は、実際にユーザーが建築する家をそのまま展示する「リアルサイズ・リアルグレード・リアルプライス」がテーマ。坪単価37万8,000円ながら、ポラス暮らし科学研究所デザイングループ開発の珪藻土塗壁や囲炉裏風家具、収納システム、大谷石の質感を再現した外壁材などのオリジナルアイテムを盛り込み、高品質とデザイン性を追求した。
 建築面積79.78平方メートル、延床面積142.06平方メートル。営業開始より56組を集客、紹介客を中心に4棟契約した。年間販売目標は20棟。
 「北辰工務店」ブランドは、コスト重視・工務店志向のユーザーをターゲットに07年より展開。年間80棟ペースで受注しており、他の2展示場(さいたま新都心、柏)合わせて10年度には約110棟を契約する見込み。

 なお同社は、10年度中に11棟のモデルハウスをオープンしたが、次年度以降はモデルハウスの出展は控え、エリアマーケティングと営業に集中する。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら