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売買仲介用業務支援ASPシステムを開発。販売開始/レックアイ

BMSシステムの概念図。不動産ポータルサイトからの反響メールを自動で登録できるなど、営業効率を高めた
物件登録画面のイメージ。データを連携させることで、二重入力を排除。入力作業の手間を省き、データの信頼性が向上するとしている

 (株)レックアイは10日、マンション・一戸建住宅の売買仲介用業務支援システム「BMS」のASP版を開発し、5月下旬から中小の住宅・不動産会社向けに販売を開始すると発表した。

 同システムは、(1)謄本情報の管理を行なう物上支援管理、(2)物件仕入れ情報や媒介契約、売主・物件情報の管理を行なうプロジェクト管理、(3)インターネット反響者などの見込み顧客の管理や物件とのマッチングを自動化した営業効率化支援、(4)契約から入金、精算、鍵の引渡しまでのプロセスを管理する顧客情報管理、の4つの売買仲介にかかわる業務を一元管理するASPシステム。仕入れた物件の属性から対象見込み顧客を検索できるほか、購入希望地域などの条件を絞り込んだ見込み顧客にメールを一斉配信したり、ダイレクトメール用宛名ラベルを印刷したりできる。

 導入価格は従業員数など事業所の規模に応じて3種類あり、20ユーザーまでが初期費用5万円~・月額利用料3万円~、50ユーザーまでが初期費用7万5,000円~・月額利用料4万9,500円~、100ユーザーまでが初期費用12万5000円~・月額利用料6万7,500円~。

 同日会見した同社代表取締役社長・鈴木徳之氏は「入出力作業の手間が手作業と比較して90%軽減され、マッチング作業では購入見込み顧客の希望条件による物件検索の自動化により検索時間の短縮につながり、既存の従業員数を維持しながら売上1.2~1.5倍程度にまで高められる」と導入の効果をアピールした。

 なお、「BMS」の開発は約4年前から着手し、2010年から11年1月にかけて大手売買仲介企業2社が導入。また、従業員規模が10人前後の住宅・不動産会社2社がテスト導入し、導入効果を検証しており、今後販売を本格展開することで、年間約70社の導入をめざすとしている。


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