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東京23区のビル景況指数、賃料・空室とも悪化/東京ビルヂング協会調査

 (社)東京ビルヂング協会はこのほど、2011年4月期の「ビル経営動向調査」を発表した。同会会員を対象に、四半期ごとに東京23区の最新の賃料水準と空室率をアンケート、景況感を数値化したもの。調査対象企業は288社、回答社数は124社(回収率43.1%)。

 東京23区の坪当たりの賃料水準(共益費込み)は、上限が2万6,402円(前回調査2万7,462円)、下限が1万5,682円(同1万6,126円)といずれも下落した。区別では、千代田区、新宿区、渋谷区で上限・下限とも下落。中央区は上限が下落、下限が上昇。港区は上限が上昇・下限が下落した。都心5区以外の区は、平均で上限1万9,808円(同2万1,833円)・下限1万3,654円(同1万3,167円)となった。
 
 空室率は、東京23区平均が6.9%(同6.8%)とわずかに上昇。区別では、千代田区7.2%(同6.7%)、中央区6.0%(同6.3%)、港区8.1%(同8.0%)、新宿区6.4%(同6.8%)、渋谷区6.5%(同5.6%)、都心5区以外の区の平均は7.7%(同7.2%)となった。

 東京23区の3ヵ月前と比較した賃料水準景況感指数は、マイナス25.4(同マイナス22.5)、3ヵ月後ではマイナス18.8(同マイナス12.9)といずれも悪化した。また、3ヵ月前と比較した空室景況感指数は、マイナス11.2(同マイナス13.9)とやや改善したものの、3ヵ月後はマイナス10.5(同マイナス3.4)と悪化した。


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