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築50年超の建物を大規模改修、新生・多摩平団地が「まちびらき」/UR都市機構ほか

「たまむすびテラス」の「まちびらきイベント」には悪天候にも関わらず多くの人が集まった
「豊かな環境のある『たまむすびテラス』で幅広い世代の交流が生まれれば」と話す、UR都市機構東日本賃貸住宅本部副本部長の帆刈 均氏
セレモニーでは、事業者、自治体、自治会が、街区名「たまむすびテラス」にちなみテープカットならぬ「テープ結び」を行なった

 (独)都市再生機構(UR都市機構)と(株)コミュニティネット、たなべ物産(株)、東電不動産(株)は22日、多摩平団地(東京都日野市)の一部を改修した「たまむすびテラス」の全区画竣工に伴い、同団地の「まちびらきイベント」を開催した。

 同団地の改修事業は、同機構が推進する「ルネッサンス計画2・住棟ルネッサンス事業」として行なわれたもの。既存住棟5棟を、コミュニティネット、たなべ物産、東電不動産が住棟単位で賃借し、改修・再生に取り組んできた。各棟は、シェアハウス「りえんと多摩平」(東電不動産)、菜園付き共同住宅「AURA243多摩平の森」(同:たなべ物産)、高齢者専用賃貸住宅などの「ゆいまーる多摩平の森」(同:コミュニティネット)として再生され、住民同士や地域住民との交流が生まれるよう、テラスや食堂、街区全体を回遊できる小径など設置し、共用スペースを充実させている。

 今回のイベントでは、住民や地域住民などが参加し、同団地竣工当時からの歴史を振り返る「団地写真展」や、周辺美術大学生等が制作した「アート展」、フリーマーケットや苔玉づくりなどが行なわれた。

 イベント冒頭のオープニングセレモニーで挨拶した、同機構東日本賃貸住宅本部副本部長の帆刈 均氏は「3社の力を結集していただき、緑豊かな団地として再生できた。当機構として、民間事業者との連携は初めてだったが、新たな魅力づくりなど学ぶ点も多かった。住民同士はもちろん、当地を拠点に幅広い世代が集まり、交流の幅が広がっていけば幸いだ」などと述べた。


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