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有楽土地の賃貸用不動産で110億円の減損損失計上/大成建設

 大成建設(株)は25日、2012年3月期決算で、開発事業に係る優先出資証券評価損約120億円と、子会社である有楽土地保有の賃貸用不動産減損損失約110億円を計上すると発表した。

 有楽土地は、12年4月に大成サービスと合併し、大成有楽不動産(株)となることから、新会社の収益力向上の一環として賃貸不動産のポートフォリオを見直していく。今回の損失計上は、競争優位性の低い物件を販売用不動産に変更するためのもので、売却可能価額まで現存することで、戦略的なポートフォリオ入れ替えを可能とする。

 なお、この減損に対応するために、大成建設は有楽土地の100億円増資を引き受ける。これに伴い、12年3月期業績予想を売上高1兆3,400億円(前回発表比変動なし)、営業利益280億円(同▲24.3%)、経常利益200億円(同▲25.9%)と下方修正。最終損失35億円(前回発表:当期純利益50億円)となる。


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