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販売用不動産の簿価修正を実施、大幅赤字に。通期予想も下方修正/アルデプロ12年7月期第2四半期決算

 (株)アルデプロは2012年7月期第2四半期決算を発表した。

 当期(11年8月1日~12年1月31日)の売上高は4億9,200万円、営業損失15億4,300万円、経常損失15億5,500万円。特別利益に債務免除益4,300万円を計上、純損失は14億8,500万円であった。12年7月期より非連結となったため、増減率についての発表はない。

 事業再生ADR手続の対象となる不動産物件の販売、および新規取得不動産物件の販売に注力してきたが、当四半期に販売を計画していた既存在庫不動産物件約8億円の販売が下期以降にずれ込んだこと、新規取得不動産物件の販売も計画通りに進捗しなかったこと、さらに販売用不動産について簿価の修正を実施したことなどから、大幅な赤字となった。

 なお、今四半期において13億5,400万円の債務超過に陥り、事業再生ADR手続の中で金融機関と合意した債務弁済計画案の一部について変更を余儀なくされたことを受け、継続企業の前提に関する事項として、金融機関とは債務弁済額の変更および弁済期間のリスケジュールについてすでに了承を得ていること、金融機関に対しては引き続き既存販売用不動産の売却等について協議を進め、継続して支援を受ける予定であること、事業再生ADR手続きの事業再生計画において、対象となる担保不動産の売却に伴い追加で無担保債権が発生した場合、債務の株式化、もしくはサービサーへの債権譲渡に応じてもらうことになっていること、の注記を行なった。
 
 通期予想については12年2月1日に公表した業績予想と実績値に差異が生じたことから修正を実施。売上高34億4,300万円(前回発表比▲3億1,400万円)、営業損失16億800万円(同▲17億1,000万円)、経常損失16億6,100万円(同▲16億7,500万円)、純利益4,800万円(同3,500万円増)とした。


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