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売上高・営利2ケタ増に/野村不24年3月期

 野村不動産ホールディングス(株)は25日、2024年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(23年4月1日~24年3月31日)は、売上高7,347億1,500万円(前期比12.2%増)、営業利益1,121億1,400万円(同12.6%増)、事業利益(営業利益+持分法投資損益+企業買収に伴って発生する無形固定資産の償却費)1,136億6,500万円、経常利益982億4,800万円(同4.4%増)、当期純利益681億6,400万円(同5.6%増)だった。

 住宅部門は、分譲事業においてマンション・戸建て合わせて4,298戸(同156戸増)を売り上げに計上。期末の販売中在庫は248戸(同26戸増)。年度末時点の契約済み未計上残高は3,461戸(同358戸減)、次期計上予定売上高に対する契約率は72.5%となっている。また、収益不動産(賃貸住宅)事業において物件売却収入が増加。部門売上高は3,518億1,200万円(同16.3%増)、事業利益408億4,800万円(同22.5%増)と増収増益で着地した。

 都市開発部門は売上高2,237億5,200万円(同12.3%増)、事業利益499億7,600万円(同26.4%増)と増収増益。収益不動産事業での物件売却収入の増加が主な要因。期末の賃貸床面積はオフィス・商業施設を合わせて68万1,509平方メートル(同2.2%減)、期末空室率は4.4%(同0.4%低下)となった。

 仲介・CRE部門は売上高495億8,800万円(同4.0%増)、事業利益134億4,700万円(同2.7%減)。売買仲介では個人向け、企業オーナー・個人富裕層向けが好調。ホールセールはやや伸び悩んだが堅調な売り上げを計上した。取扱件数、取扱高ともに増加した。

 運営管理部門では、売上高1,081億9,000万円(同2.6%減)、事業利益100億8,800万円(同2.1%増)。期末のビル管理等件数は794件(同12件増)、住宅管理戸数は19万3,959戸(同4,385戸増)となった。

 次期(25年3月期)については売上高7,900億円、営業利益1,140億円、事業利益1,180億円、経常利益1,000億円、当期純利益700億円を見込む。


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