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首都圏で一人暮らしの若者、8割強が「隣に住んでいる人の名前を知らない」/アットホーム調査

 不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は2日、首都圏で一人暮らしをしている若者の実情を把握するために行なった調査「今どきの若者“初めての一人暮らし”実態調査」の結果を発表した。
 
 調査期間は3月6日(火)と7日(水)の2日間。1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住、賃貸物件で一人暮らしをしている未婚の10~20歳代の男女600名を対象に、インターネットによる調査を行なった。

 隣人等との関係については、「隣の部屋に住んでいる人の名前を知らない」との回答が80.8%で最多となり、隣人との希薄な人間関係が浮き彫りに。一方で、まったく感心がないということではなく「のぞき穴からチェックした」(28.2%)、「壁に耳をあててみた」(27.3%)といった意見もみられた。

 自身に起きた変化としては、「トイレの扉を開けたまま用を足す」(63.7%)の回答から、誰にも気兼ねをすることのない生活が垣間見える結果に。「新しく恋人ができた」(17.0%)等の回答も2割弱を占めた。一方、「両親に対して優しくなった」という意見が4割を超え、「一人で生活することが“親のありがたみ”や“存在の大きさ”を実感する大切な機会になっている」と同社は分析している。

 なお、「静かなのが寂しくてテレビを点けるようになった」(44.7%)、「誰かに『行ってらっしゃい』といわれると感動するようになった」(40.5%)といった意見をはじめ、“一人暮らしの寂しさ”に対する回答も多く見られ、今どきの若者が家族や友人と、物理的・心理的につながっていたいと強く欲している様子が伺えた。


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