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新「災害対応マニュアル」、改定版「防災ポケットブック」、31日より販売開始/東京ビル協

「マニュアル」に収録されている書類の一部。「備蓄用品チェックリスト」や「非常放送モデル文例」など、実務に役立つさまざまな文例を収録
「ポケットブック」は、広げると約縦260mm×530mmの大きさ。両面にさまざまな情報を掲載している

 一般社団法人東京ビルヂング協会の中小ビル事業委員会は、ビルオーナー向けの「中小ビル事業者のための災害対応マニュアル」(2012年版、以下、「マニュアル」)と、従業員・テナント社員向けの「防災ポケットブック」(改訂版、以下、「ポケットブック」)を作成した。31日より販売を開始する。

 「マニュアル」は06年に作成した前作に、東日本大震災での教訓を踏まえ大幅に手を加えたもの。「準備編」「被災編」「資料編」の3部構成。「準備編」では防災組織図、備蓄用品、地震警戒宣言等への対応について解説しており、「被災編」では非常放送モデル文例や建物安全確認チェックリストなど、被災下の混乱状態でも速やかに行動できるように必要な情報を網羅した。「資料編」では、一時閉館や立入禁止など、お知らせや掲示物の印刷してそのまま使用できるサンプル文例を多数収録している。

 「ポケットブック」は、テナント入居者および社員が自身の安全を確保してもらうためのマニュアルとして作成したもの。
 いつでも携帯できるように手のひらに収まるカードサイズ(約縦260mm×530mmの折りたたみ式)を採用。被災場所別の安全行動や災害伝言ダイヤルの番号・使用方法、負傷時の応急手当などのサバイバル情報を盛り込んでいる。

 作成にあたった中小ビル事業委員会の猪股徳臣委員長(東山興業(株)社長)は、「大手はどこの会社も独自の災害マニュアルを用意しているが、中小ではそれを制作するノウハウも、金銭的余裕もない。そこで中小ビルオーナーに活用してもらうために制作に踏み切った。ぜひともこれを活用していただくことで、災害対策に役立てていただきたい」と語った。

 価格(非会員向け)は「マニュアル」が2,000円(PDF版とカスタマイズ修正用Microsoft Word2003のデータ販売)、「ポケットブック」が1部200円。注文単位は100部。なお配布事業者の差込印刷が必要な場合は注文単位1,000部となり、価格は200円。2,000部以上注文の場合1部100円となる。税・送料込み。

 申し込みは31日以降、(社)日本ビルヂング協会連合会ホームページより。


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