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住まいのトレンドトークライブを開催/リクルート住まいカンパニー

左から、司会進行役の池本洋一氏、山崎 亮氏、吉里裕也氏、石井 健氏

 (株)リクルート住まいカンパニーは22日、同社編集部主催の「住まいのトレンドトークライブ」を開催した。

 同イベントは、まず「SUUMOジャーナル記事『いいね!』ランキング2012から見る住まいマーケットのトレンド」と称し、同社が運営する住宅関連ニュースサイト「SUUMOジャーナル」に12年1月1日~10月31日の期間掲載された記事の中で、Facebookの「いいね!」数を集計。全体については上位30位まで、「住まいコラム」について上位20位までのランキングを発表した。

 全体のランキングでは、都道府県名や市町村名が入っている記事が30位までに10件ランクインするなど、各エリアに関する記事が注目されていた。また、「住まいのコラム」では、「団地」や「築30年」「国内最古」というような築年数が古い建物のイメージを感じさせるキーワードや、「シェアハウス」や「オーダーメイド」といった賃貸の新しい形に関するキーワードが含まれる記事がランクイン。同社では、「“人と地域のつながり”“なつかしさや愛着”が共通するテーマではないか」と分析した。

 引き続き、SUUMO編集長の池本洋一氏が進行役となり、(株)studio-L代表の山崎 亮氏、(株)スピーク代表取締役の吉里裕也氏、(株)ブルースタジオ執行役員の石井 健氏を迎え、これからの住まい方のトレンドをテーマにトークライブを開催。山崎氏が住民主体の住宅地のコミュニティデザインについて、吉里氏が団地再生の活性化やカスタムオーダー型のリノベーションについて、石井氏が現在のリノベーションの置かれている状況などを中心に、それぞれ取り扱った事例を交えて話をした。
 「5~10年先の今後の住まい方はどう変化するか」という問いには、石井氏と吉里氏の両氏が「住まい方はどんどん多様化し、変化のスピードは思っているよりも早いものになる」とし、「規格やハードだけでなくコミュニティも含めて考え方を変えていかなくてはいけない」などと述べた。また山崎氏は、「今まで効率化のために意図的に忘れてきた昔から自然とあった人とのつながりやコミュニティが今後戻ってくる」とし、「その中で大切なのは、完全に昔に戻るのではなく、古い価値観と新しい価値観とのバランスを図っていくこと」などと述べた。


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