不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

世田谷・等々力で1棟リノベマンションを竣工/総合地所他

1LDKの「フリー」プランモデル住戸。造作家具や鏡を活用しながら限られた空間を有効的に使う提案をした
2DKの「スタイルリノベーション」プランのテーマは「オーガニック」。テーマにあった内装材などをパッケージプランとして提案
3LDKの既存住戸。段差が多く各部屋が手狭な印象

 総合地所(株)は、京阪電鉄不動産(株)との共同事業として進めてきた1棟まるごとリノベーション分譲マンション「リヴィラ等々力」(東京都世田谷区、総戸数22戸)を竣工。13日、報道陣に公開した。

 同物件は、東急大井町線「尾山台」駅徒歩14分に位置する、1986年築の鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建ての賃貸マンションを個人オーナーから買い取り、共用部をリノベーション。入居者が退去した専有部を順次リノベーションして分譲するもの。企画・販売は1棟リノベーションなどの実績が多い(株)リビタが担当している。

 専有部は、62~69平方メートル。内装をすべて取り壊し、スケルトン状態から断熱補強などを施し、水回り、床や壁材などを刷新、新たな間取りを組み込んだ。「標準」「アレンジ」「スタイルリノベーション」「フリー」の4つのリノベーションプランを用意。標準間取りに200万~500万円をプラスすることで、ユーザーがこだわった改装も実現可能とした。

 一方、外構部には、グリーンカーテンやシンボルツリーを植栽したほか、木調ルーバーフェンスやサイクルポート22区画、オートロックシステム、宅配ボックスなども新設。第三者機関による建物診断と、コンクリート補修や給排水管の一部取り換えなどを行なうことで、新築同様の10年保証を行なっていく。共用部工費は約8,000万円。

 9月から販売している1期8戸中、6戸が契約済み。販売価格は4,198万~4,988万円(最高価格帯4,300万円)。同社ソリューション事業本部ソリューション事業部部長の宮原 昭氏は「価格帯は相場の新築と中古の間。購入者は同エリアに愛着を持つ1次取得者層がメインとなった」と述べた。

 2013年1月からは第2期として10戸弱を販売予定。入居中物件も退去次第リノベーション住戸として販売していく方針。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら