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CRE戦略支援で高優賃を初提案/日本土地建物

「こもれび神田紺屋町」外観完成予想CG
約55平方メートルのコミュ二ティホール。入居者同士の利用に加え、来客時にも使用できる。キッチンスペースが設けられており、簡単な調理も可能
402号室の洗面化粧室。高齢者の利用を想定し手すりが設置されている

 日本土地建物(株)は14日、CRE(企業不動産)有効活用の一環として同社が提案した高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)「こもれび神田紺屋町」(東京都千代田区、総戸数29戸)を、報道陣に公開した。

 同住宅は、住宅設備メーカーの(株)ベスト(東京都千代田区、代表取締役社長:太田哲郎氏)の本社跡地(約208平方メートル)が遊休地となっていたことから、日本土地建物がCRE戦略の一環として提案したもの。同社が高優賃のマネジメントを行なうのは、今回が初。事業提案にあたっては、工事費約6億円の約2割を行政からの補助金で賄うなど、企画、設計、施工を総合的にマネジメントした。

 建物は、鉄骨鉄筋コンクリート造地上13階建て。住戸は、1K~1LDK、専有面積25~43平方メートル。賃料は月5万5,000~13万9,000円で、所得に応じて家賃補助が上限4万円まで受けられる。居室内は、フラットフロア、緊急通報用の非常ボタンの設置など、高齢者に安全・安心な居住空間とした。またLow-eペアガラスや節水型トイレの採用など、環境への配慮も施した。管理室には、ヘルパー有資格者が平日の10~17時まで常駐し、健康面でのサポートを行なう。 

 同日説明を行なった同社CREソリューション本部CRE推進部プロジェクトマネジメントチーム課長の今井教江氏は、「行政の募集の有無次第ではあるが、今後もCRE戦略の有効な選択肢の一つとして高優賃を提案していきたい」などと述べた。


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