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10kW超のPVを塔載した新スマートハウスを発売/積水化学工業

「SmartPowerStation」鉄骨系住宅
「エコロジーとエコノミーを両立させていきたい」と語る髙下プレジデント

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは26日より、全国(北海道、沖縄および積雪地域を除く)でスマートハウス「スマート・パワーステーション」シリーズ発売する。

 同商品は、同社が6月から展開している政府が普及を目指すネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)に対応した「ミライ・ミクス」シリーズを進化させたもので、鉄骨系住宅と木質系住宅に対応する。
 “創エネ”面では、PV一体型屋根と庇の拡張(鉄骨系住宅)、3.5寸流れ屋根(木質系住宅)を開発したことで、30坪台の標準的な住宅規模でPV10kW以上の塔載を可能とした。“省エネ”面では、コンサルティング型HEMS「スマートハイム・ナビ」と独自の全室空調「快適エアリー」とを連動させ、各居室ごとに人の在・不在をセンサーで自動検知し制御する機能を追加。また、“蓄エネ”面では、安全機能を強化した蓄電システムを従来のタイプより60%小型化。室内置きとすることで、保証期間を15年まで延長した。
 こうした各機能の進化させることで、余剰電力の売電により20年間で約480万円の収入を見込める仕様とした。
 
 外装は、鉄骨系住宅において1,850mmの「ロング庇」により水平貴重の外観デザインを創出。外壁タイルのバリエーションを追加することでモダンでスタイリッシュなデザインに。一方、木質系住宅は、陰影感のあるタイル「フォレストサイド」を導入し、バリエーション豊かな外観を構築できるようにした。
 内装もメニューを一新し、キッチンやバスの強化によりコストパフォーマンスを大きく向上させた。
 
 販売価格は鉄骨系住宅で3.3平方メートル当たり66万円台~(蓄電池を標準仕様としないEX仕様は同59万円台~)。木質系住宅は、同69万円台~(EX仕様:同64万円台~)。14年度までに1,200棟の販売を目指す。

 新商品発表会において、同社住宅カンパニープレジデントの髙下貞二氏は、「現在約1万棟のスマートハウスが建築されているが、そのうちの60%を当社が占めている。トップランナーとして“光熱費ゼロ”“エネルギー収支ゼロ”“電力不安ゼロ”を今後の方向性としていきたい。スマート・パワーステーションでは、ユニット住宅だからこその低価格を実現できた。今後も同商品で需要を開拓していきたい」などと話した。


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