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首都圏分譲マンション、都心6区の供給シェア高まる/不経研調査

 (株)不動産経済研究所は8日、東京都心6区(千代田・中央・港・文京・新宿・渋谷区)の分譲マンション供給動向調査を発表した。

 14年1~10月の都心6区のマンション供給戸数は4,802戸で、23区に占めるシェアは32.5%(前年比0.2ポイントアップ)、首都圏に占めるシェアは14.9%(同1.3ポイントダウン)となった。都心6区の供給シェアは、リーマンショックの08年(対23区11.2%、対首都圏4.2%)を底に拡大を続けている。

 なかでも、供給が活発なのが、東京臨海部を控えた中央区と港区で、14年1~10月の供給数は中央区が1,503戸で、23区シェアは10.2%(同2.7ポイントアップ)、首都圏シェア4.7%(同0.9ポイントアップ)といずれも拡大。港区は1,045戸で23区シェア7.1%(同2.8ポイントダウン)、首都圏シェア3.2%(同1.7ポイントダウン)とシェアを落としたが、中央区に次ぐシェアとなっている。

 一方、都心6区の供給価格は、14年1~10月で平均7,430万円(同1.6%上昇)、1平方メートル単価は110万2,000円(同0.8%下落)。08年と比較しても価格は24.2%、単価は21.0%下落しており、目立った価格上昇は見られない。同社では「今後の経済情勢や需要の動きによっては、都心部マンション価格は上ぶれの余地がある」と分析している。


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