不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

「リフォーム訪問販売」の相談件数急増で注意喚起/住宅リフォーム・紛争処理支援センター

 (公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターは10日、2013年度「住まいるダイヤル」のリフォーム相談で「訪問販売に関する相談件数」が前年比50%増と急増していると発表した。

 リフォームに関する相談9,013件のうち、訪問販売に関する相談は764件。悪質な訪問販売による高齢者の被害が新聞等の記事に取り上げられたことで、05年度から09年度(136件)頃までは減少傾向だったが、10年度(243件)から再び増加に転じている。(独)国民生活センターに寄せられた訪問販売によるリフォーム工事のトラブル件数も、13年度7,276件(前年度比12%増)と増加している。

 トラブルで多いのが、設計図書や契約書等の書面の不備や、発注者と受注者の合意不足が原因と考えられるもの。相談事例には「見積書や設計図書がないのに契約をしてしまった」「すすめられるままに契約をしてしまった」「工事変更や追加工事などが合意のないまま実施されてしまった」等のトラブルが目立つ。

 こうした事例を踏まえ、同センターは、リフォーム工事を進める際には「事業者を慎重に選ぶ」「契約内容等を書面にする」「工事前の準備や工事の進捗状況を確認する」といった事項に注意すべきとし、「事業者から言われるままに契約をせず、工事内容、工事費用の積算根拠や事業者の実績など慎重に検討してから契約する必要がある」等アドバイス。トラブル防止には、家族や親族などの信頼できる人や、「住まいるダイヤル(0570-016-100)」などの公的な相談窓口へ相談することを勧めている。


最新刊のお知らせ

2024年6月号

「特定空家」にしないため… ご購読はこちら