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新築戸建ての成約価格、前年同月比3ヵ月ぶりに上昇/アットホーム調査

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は30日、同社のネットワークにおける2015年5月期の首都圏新築戸建て・中古マンションの登録価格、および成約価格データを発表した。対象は、登録物件が新築戸建て9,010件、中古マンション857件。成約物件が新築戸建て1,952件、中古マンション626件。

 新築戸建ての平均登録価格は、首都圏平均で1戸当たり3,378万円(前年同月比1.4%上昇)と、2ヵ月連続のプラスとなった。成約価格も同3,360万円(同0.9%上昇)と、3月ぶりのプラスに。上昇率が小幅にとどまったのは、価格水準の高い東京23区で成約が減少したこと、成約の3割強を占める神奈川県の価格が下落したことなどが要因。

 中古マンションの平均登録価格は、首都圏平均で1戸当たり2,353万円(同8.8%上昇)と、3ヵ月連続のプラスとなった。成約価格も同2,374万円(同1.5%上昇)と、17ヵ月連続のプラス。上昇率が引き続き小幅にとどまったのは、東京23区が4,000万円以上の物件の成約回復で同再び上昇に転じたものの、価格上昇により成約数が減少し、首都圏全体の上昇率鈍化につながったため。また、23区では14年11月から、登録価格と成約価格の乖離が目立っており、需給のズレが顕在化している。
 1平方メートル当たりの成約価格は前年同月比4.3%上昇し、6ヵ月連続のプラスとなった。


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